仕事がないなら、つくればいい!
働き方改革、副業解禁。好きなことを仕事にするとは聞くけれど、自分には無理と決めつけていませんか? 著者もかつては「好きなことを仕事に」とは思えなかった、ふつうの人でした。経歴なし、留学なし、壮絶経験なし。流されて就職するもたった2ヵ月でギブアップ。そんなふつうの人が、どのように好きなボードゲームを突き詰め、強みを仕事に変え、好きなことで「食える」ようになったのか……。
この連載では、『戦略と情熱で仕事をつくるーー自分の強みを見つけて自由に生きる技術』から一部を編集してご紹介します。
小さいころ好きだった
「ボードゲーム」を仕事に!
「好きなことで生きていく」
そんな風に言えるのは、たった一握りの「何者か」である特別な人だけ。
だから、どうにかして何者かになりたいと、僕はずっとそう思っていました。
今、僕は29歳です。平均的な、いわゆる普通の人生を送ってきました。
高校まで公立で、まあまあの私立大学に進学。海外留学に行ったこともなければ、何かのチャンピオンになったことがあるわけでもありません。
ただ、好きなことはありました。それは、アナログな「ボードゲーム」です。
ボードゲームとは、日本人であれば『人生ゲーム(R)』を思い浮かべてもらえれば、わかりやすいと思いますが、ネットやテレビなどを電気を使わずに行うゲームのことです。
僕は6歳でその『人生ゲーム(R)』にハマり、以来、ずっとボードゲームに夢中でした。
日本だけでなく海外のゲームにも興味が湧き、おこづかいやお年玉などは、すべてボードゲーム購入に使い、さらに学校で良いことをして表彰されたり、テストで良い点を取ったときに親からもらった臨時収入も、すべてボードゲームにつぎ込みました。
それでも足らずに「この間もらったお年玉で、あのゲームを買おうよ」と、弟や妹をそそのかして、自分の欲しいボードゲームを買ってしまうということも…。そして、このようにハマりにハマった結果、僕は中高生の頃から何百個ものボードゲームを持つような子どもでした。
そして、年齢が上がるにつれて、できればボードゲームにかかわる仕事がしたいなあと漠然と思っていましたが、そもそもニッチな世界だったため、仕事のイメージもわきませんでした。
でも、僕は今「ボードゲームソムリエ」という肩書きで、さまざまな企業からボードゲーム開発のオファーやボードゲームを紹介する仕事をいただいています。大学を卒業してIT企業に就職したころには考えもつきませんでしたが、大好きなボードゲームに関する仕事だけで人生を楽しみ、充実した日々を過ごすことができているのです。
日本でこのボードゲームを作ったり、関連した仕事だけで「食えている」人は、ほとんどいないでしょう。こんな普通の僕が、気づいたら新しい仕事をつくっていたのです。
世界的に有名な著書を
ボードゲーム化する!
僕が「ボードゲーム」に関する仕事だけで食えて行けるようになった、そのきっかけは、世界で3000万部、日本でも220万部以上売れている、成功者の習慣を記した『7つの習慣』という本。その本の世界を体験するボードゲームを制作したことです。
このゲーム作成のために、僕は、今から4年も前の2015年当時、あまり知られていなかったクラウドファンディングで1200万円以上を集め、制作、そして販売までこぎつけました。
さらにその結果があって、原泰久先生の漫画『キングダム』のボードゲーム制作をしたり、『マツコの知らない世界』に人生ゲームに詳しい人として、出演もできました。今では、ボードゲームに詳しい人ということでテレビや雑誌、ネットなどに登場したり、最近では、中学生に仕事や将来について話すという機会をいただいたり……と活動が広がり始めたのです。...