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マット・ヒルツ250(MR/5MT)【レビュー】


こんなの待ってた!

あなたは英国のカスタムビルダー、マットモーターサイクルズをご存じだろうか? クールかつリーズナブルであることにこだわる彼らの作品の中から、日本の道にも合いそうなスクランブラーの乗り味を報告する。

フレンドリーなカスタムバイク

2013年から本格的に稼働を始めているイギリスの新生ブランドがマットモーターサイクルズだ。ここ日本では、ノートンやモトモリーニ、イタルモトなどの輸入販売を手がけているピーシーアイが展開。現在6機種の125ccと4機種の250ccを導入し、全国に12店のディーラー網を築いている。

その中から「HILTS 250 GREEN」(以下、ヒルツ250)に試乗することができた。ヒルツというネーミングを聞いて、スティーブ・マックイーンを思い浮かべた人はかなりの映画好きに違いない。往年の名作『大脱走』(1963年公開)でマックイーンが主演を務めた時の役名がバージル・ヒルツ大尉であり、映画好きでなくとも「バイクに乗って鉄条網を飛び越えるあのシーン」は多くの人が知るところだろう。

劇中の時代背景は第2次世界大戦のさなかであり、ヒルツ250は当時の軍用車両をモチーフにして生まれた。マットグリーンの外装色やヘッドライトガード、ブラックアウトされたホイールリムやスポークといったディティールはその最たる部分で、そのたたずまいには“らしさ”があふれている。

マットモーターサイクルズの創設者ベニー・トーマス氏は、ビンテージバイクのカスタム界で手腕を振るってきたビルダーだ。それゆえ、こうしたテイストのバイク作りはお手の物。他のモデルも同様のテイストで仕立てられている。

パイプで構成されたダイヤモンドフレームに懸架されるエンジンは、249ccの空冷単気筒だ。21hpの最高出力は130kgの乾燥重量に対して十分な加速力を披露。極低速域でわずかにトルクの谷があるものの、それを越えればよどみなく回転数が上昇していく。この手のモデルの場合、エンジンに不安を覚えるかもしれないが、ベースになっているのはスズキ系のそれだ。日本国内でラインナップされていたモデルでいえば、「ST250」に搭載されていたユニットとほぼ同じであり、つまり信頼性は極めて高い。

シート高は780mmと低く、日本人でも平均的な体格なら両足のカカトが余裕で接地する。そこから腕を伸ばしたごく自然な位置にハンドルがあり、ステップもフロント寄りにセットされているため、ライディングポジションは安楽そのものだ。渋滞路などでもストレスを覚える場面はない。...

提供元:webCG

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