全能感マシマシ!
2015年のデビュー以来、超高級SUVとして存在感を示してきた「ベントレー・ベンテイガ」。その高性能版となるニューモデル「ベンテイガ スピード」が得たものとは? 母国イギリスのサーキットでチェックしてみた。
エアロパーツも効果大
ベントレーのハイパフォーマンスモデルであることを示す「スピード」の名が与えられたベンテイガが登場した。しかも、国際試乗会の舞台がサーキットだけと聞けば、かなりの武闘派を想像するだろう。では、実際はどうだったのか?
ベンテイガ スピードはベースとなったW12エンジン搭載のスタンダードモデルより最高出力が27ps引き上げられて635psとなった。最大トルクは900Nmで変わらないが、これまでよりも広い回転域でピークトルクを発生するという。パフォーマンスの向上はターボ過給圧の向上と燃料噴射量の増量によって達成したとのことで、ハードウエア自体はスタンダードモデルと同一。にもかかわらず最高速度は5km/hも伸びて306km/hとなり、「世界最速のSUV」の称号を得たという。
200km/h以下の領域ならいざしらず、300km/hを越える速度域で最高速度を5km/h高めるのは容易なことではなく、常識的に考えて最高出力を27ps高めただけで達成できるとは到底、思えない。しかし、ベンテイガ スピードを目の当たりにすれば、謎の一部が解けるはず。というのも、いかにも効果がありそうなエアロパーツがテールゲートに取り付けられているからだ。つまり、306km/hの最高速度はエンジン出力とエアロダイナミクスの相乗効果で成し遂げたと考えられるのである。
ちなみに、従来の“世界最速SUV”ホールダーは同じフォルクスワーゲン・グループの「ランボルギーニ・ウルス」。いわば同門同士で争い合っていることについて、ベンテイガ スピードのプロジェクトマネージャーは「友好的にコンペティションを行っています」と語った。なかなか含みのある言葉だ。...