屁理屈とともに
新型「ルノー・メガーヌ ルノースポール」に、6段マニュアルトランスミッションとよりハードなシャシーを備えた限定車「カップ」が用意された。“MT車保存会の会員”を自認する下野康史は、その出来栄えをどうジャッジする?
半年前に書いちゃいました
新型メガーヌR.S.の大きな魅力は、レスポンスにもマナーにもすぐれたゲトラグ製6段DCTである。そのため、『このクルマをMTで乗ってみたいとは一度も思わなかった』。
半年前、『webCG』の試乗記にそう書いたら、MTが出てしまった。100台限定で国内導入される“カップ”仕様だ。本国にはもちろんMTモデルもあるが、日本仕様はDCT(デュアルクラッチトランスミッション)でスタートした。メガーヌR.S.初にして待望の2ペダル変速機なのだから、当然だろう。しかしMT派フレンドリーなルノー・ジャポンとしては、引き続きMTモデルにもコミットしておきたい。そこで、シャシーカップ仕様との組み合わせでお取り寄せが実現したというわけだ。
2ペダルのDCTモデルに対して、バネ定数をフロントで23%、リアで35%アップ。ダンピングレートを25%高めるなど、ひとくちにサスペンションをさらに硬くしたのがカップ仕様である。
駆動系では、機械式のトルセンLSDを装備。ブレーキは、ディスクローターのハブ部分をアルミ化して、バネ下重量を1輪あたり1.8kg軽減している。279psを発生する1.8リッター4気筒ターボに変更はないが、主に変速機の違いで、車重は20kgマイナスの1460kgに仕上がっている。
価格は450万円。カップ仕様の付加価値と、MTによるコストダウンがほぼ相殺されて、DCTモデルのプラス10万円に収まる。...