「睡眠の『質』を上げれば睡眠『時間』は必要最低限に収められ、さらにこれまで以上に日中を快適に過ごせるようになる」と語る『朝5時起きが習慣になる「5時間快眠法」』の著者・坪田聡氏。
では、どう睡眠の質を上げていくのか。その具体的な策をお教えいただく。今回は、より日中を快適に過ごせるようになる「二度寝」の効能について教えてもらった。
朝に弱いがなくなる「即起き」の技術とは?
一度目覚めた後で、もう一度眠りに入ってしまう「二度寝」。なんだかダラダラとしていて健康にもよくないように思える。
しかし実は、二度寝は悪いことではない。むしろ、心にとっても体にとってもいいことだらけなのだ。
目覚ましが鳴って起きたけれど、「今日は休みだから」と目覚ましを止めて二度寝する。とても幸せな気分だ。こんなとき体内では、抗ストレスホルモン「コルチゾール」がたくさん分泌される。コルチゾールはストレス耐性を担うホルモン。人間の体内では、目覚める1〜2時間前から急激に分泌が盛んになる。コルチゾールの分泌によって、心はウォーミングアップし、「今日のストレス」に備えるのだ。
二度寝をすることによって、コルチゾールの分泌はさらに続く。結果的に入念なウォーミングアップをすることになり、心は凹みづらくなる。
二度寝の効果はほかにもある。二度寝をしているときの脳は、リラックス効果を促すアルファ波の影響が強くなり、脳内麻薬の一種「エンドルフィン」が分泌される。
エンドルフィンは、自分の好きな音楽や小川のせせらぎなど、心地よい音を聞いたときに多く分泌され、心身の緊張を和らげたり、ストレスを軽減したりする効果がある。ただ欲望に任せて二度寝をするだけで、小川のせせらぎを聞くのと同じ効果があるのだ。お得そのものである。...