わかった人がつくったクルマ
11年ぶりのフルモデルチェンジで登場した「JL型」こと新型「ジープ・ラングラー」。“民生クロカンの元祖”ともいえるクルマの最新版は、どのような走りを見せるのか? 3.6リッターV6エンジン搭載車で確かめた。
最大のトピックは4WDシステム
現行JL型ジープ・ラングラーの最大の注目点のひとつは、天候や路面等の状況に関係なく4WD車として常時気兼ねなく使えるようになったことである。「セレクトラックフルタイム4×4」の「4H AUTO」を選択しているときがそう。主駆動輪はリア2輪。フロントへの駆動力は油圧多板クラッチかなにかを経由して伝えられる。いわゆるトルクスプリット型の……と書いてしまうと最近のヨンク乗用車はたいがいそれなのだけど、ラングラーの場合、100%のリア2輪駆動車にもなれる(2H)。それと、いわゆる直結ヨンク車にもなれる(4Hおよび4L)。
トルクスプリット4WDのほとんどのクルマは「普段はほぼFF(あるいはFR)」系で、プレス資料にもそう書いてあったりする。このJLラングラーの場合、4H AUTOは「普段はほとんどFR」ではあまりない。2Hモードと乗り比べてみると誰でもわかるが、クルマの動き等が明らかに違う。いちばんわかりやすいのはコーナリングのときで、簡単にいうと、2Hのときのほうが曲がってくれやすい。クルマの向きの変わりかたがスルッとユルい。運転していてそれが気持ちイイときはごくフツーにあるし、ハンドル操作に対するクルマの向きの変わりかたがもっとギュッと慎重なほうが(いわゆるヨー・ダンピングが高いほうが)安心できるときもある。直進時もふくめて。そのへんはお好みや状況に応じて適宜選んでください、ということでしょう。...