最良にしてサイコー
FF市販車ニュル最速の座を奪還すべく、新たなエンジンやデュアルクラッチ式AT、4輪操舵システムなどを手にした新型「ルノー・メガーヌ ルノースポール」。富士山麓のワインディングロードで、その進化のほどを探った。
「シビック タイプR」の記録に挑む
ノーマルの「メガーヌIV」の国内導入から10カ月。待望のルノースポール(以下R.S.)が日本に上陸した。メガーヌR.S.は、言わずと知れたメガーヌのトップガンである。と同時にニュルブルクリンクでFF市販車世界最速の座を賭けるのが近年のならわしだ。
ライバルは「ホンダ・シビック タイプR」。2017年9月に現行の新型「シビック」を国内導入したホンダは、シリーズのフラッグシップをタイプRと位置づけ、発売前にニュルブルクリンク北コースへ乗り込んで、旧型が持つクラストップのラップタイムをさらに7秒近く更新(7分43秒80)してみせた。「当分、ルノーさんもついてこれないでしょう」。担当エンジニアがそう語っていたのは、新型シビックのお披露目となった2017年5月の「シビックデイ」だった。
そんなル・ジャポン・アタックに反撃する新型R.S.のニュルチャレンジは、高性能仕様の「トロフィー」を使って2018年10月中に行われると予告されていた。
今回試乗したのは、新型第1弾の標準モデルである。エンジンは新開発の1.8リッター4気筒ターボで、279psを発する。2リッターターボで320psを出すタイプRからは見劣りするものの、変速機に初めて2ペダルの6段DCTを採用したのがライバルにはない武器である。そのほか、後輪操舵の「4コントロール」や、ラリーカー由来の油圧ダンパーなど、シャシーでも大いに戦闘力を高めている。
シビックタイプRの450万0360円に対して、メガーヌR.S.は440万円。シビックもメイド・イン・UKの“輸入車”とはいえ、新型メガーヌR.S.は価格の戦闘力も高い。...