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ロシア史上最悪、9名が怪死した遭難事件の謎を解く


ロシア・ウラル山脈 Photo:PIXTA

冷戦下のソヴィエトで起きた
未解決の「ディアトロフ峠事件」

『死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相』 ドニー・アイカー著、安原和見翻訳 河出書房新社 2538円+税

一般に、本は読めば読むほど物知りになれると思われがちだが、実際は逆だ。読めば読むほど、世の中はこんなにも知らないことであふれているのかと思い知らされる。その繰り返しが読書だ。

本書『死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相』で取り上げる「ディアトロフ峠事件」をぼくはまったく知らなかった。これは冷戦下のソヴィエトで起きた未解決事件である。

1959年1月23日、ウラル工科大学の学生とOBら9名のグループが、ウラル山脈北部の山に登るため、エカテリンブルク(ソ連時代はスヴェルドロフスク)を出発した。

男性7名、女性2名からなるグループは、全員が長距離スキーや登山の経験者で、トレッキング第二級の資格を持っていた。彼らは当時のソ連でトレッカーの最高資格となる第三級を獲得するために、困難なルートを選んでいた。資格認定の条件は過酷なものだったが、第三級を得られれば「スポーツ・マスター」として人を指導することができる。彼らはこの資格がどうしても欲しかったのだ。...

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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