新しい片づけ術として一世を風靡した「断捨離(だんしゃり)」ですが、「モノが片づいてスッキリした!」は「断捨離」の入口にすぎません。家の中の不要・不適・不快なガラクタを捨てるということは、お気に入りのモノだけを残すことであり、その繰り返しによって、マイナスの思考や感情、他者から押しつけられた観念(価値観)も手放すことができます。お金、健康、夫婦、親子、時間、結婚、離婚、家事、終活……の悩みも消えていきます。その結果、身も心も軽くなり、本当に大切なものが手に入るようになり、人生が大きく変わっていくのです。こうした断捨離の究極の目的を伝えるために、断捨離の提唱者である著者が集大成としてまとめた新刊『人生を変える断捨離』の中から、ポイントとなる項目を12回にわたり抜粋してご紹介していきます。
人間も住まいも“排泄”が大事
繰り返して申し上げますが、断捨離とは「出す」ことです。
単なるゴミ・ガラクタであれば、「ゴミ出し」すればいいですし、今の自分との関係性が終わったモノやエネルギーを奪われるようなモノであれば、捨てるなり、リサイクルするなりして、適切な方法で出していく。
入るだけ入ってきて出ていかない空間は、私たちを停滞させていきます。
2011年の東日本大震災はまだ記憶に新しいと思いますが、あの時、被災地では無事に助かったのに、避難所で亡くなられた方が数多くいらっしゃいました。
それには“排泄”が大いに関係していたと、内閣府の「『暮らしの質』向上検討会」の席で伺いました。
避難所では、お弁当や炊き出しはありますから、多少物足りなくても、なんとか栄養を摂ることはできます。
ところが、トイレの数が足りなかったため、排泄を我慢していた高齢者の方々から弱っていったそうです。
トイレ自体もすぐに詰まってしまい、行きたくても行けない状態だったそうです。
それほど排泄は人間にとって大事なことであり、同時に盲点でもあったのですね。
大きな災害が起こった時、私たちは、被災地に「食べ物を送ろう」という発想はすぐに浮かびますが、「トイレを送ろう」という意識にはなかなかなりません。
ここでもやはり、取り入れることばかりに目が向いてしまうのです。...