「部下に厳しく言ったら、ハラスメントになるかもしれない」。そんな不安から、必要な指導までためらってしまう管理職が増えています。しかし、本当にハラスメントになる上司は、「厳しい人」ではありません。むしろ、本人は良かれと思っているのに、知らないうちに部下を追い詰めてしまう人には、ある共通した特徴があるのです。この連載では、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方について指南します。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
「全く使えない社員」の口癖
「この会社、なんか居心地が悪いんですよね」
「最近、上司が冷たくなった気がします」
こんな言葉を口にする社員がいます。
もちろん、本当に職場環境に問題があるケースもあります。しかし、その原因が「自分自身の立場の変化」を受け入れられていないことも少なくありません。
では、「全く使えない社員」の口癖とは何でしょうか。結論から言えば、「寂しい」です。
ワースト1:「最近、寂しいんですよね」
『リーダーの仮面』という本で私は、次のように書きました。
仕事は、友達をつくる場所ではありません。
しかし、使えない社員ほど、「みんなと仲良くしたい」「いつも誰かと話していたい」という気持ちを優先します。
その結果、仕事よりも人間関係が目的になってしまうのです。
出世する人ほど「孤独」を受け入れる
昇進すると、これまでのような関係ではいられなくなります。
部下と必要以上に雑談をしなくなる。
同期とも距離が生まれる。
飲み会の回数も減る。
これは、失敗ではありません。
役割が変わった結果として、自然に起こることです。
その変化を受け入れられる人が、管理職として成長していきます。
学生気分が抜けない人は成長しない
会社は学校ではありません。
いつまでも同期と横並びでいたい。
上司の愚痴を言い合っていたい。
みんなで仲良く仕事をしたい。
こうした学生気分の延長線上にいる限り、責任ある立場は務まりません。
役割が変われば、人間関係も変わる。
その現実を受け入れることが、社会人として成長する第一歩なのです。
「全く使えない社員」の口癖・ワースト1。それは、「寂しい」です。
組織では、役割が上がるほど孤独になります。
その孤独から逃げて仲良しグループをつくろうとするのではなく、自分の役割を果たすことに集中する。
その姿勢こそが、社会人として、そしてリーダーとして成長する条件なのです。だからこそリーダーは仮面をかぶりましょう。
(本記事は、書籍『リーダーの仮面』の一部を抜粋・編集したものです)