改善に終わりなし
アルファ・ロメオのミドルクラスSUV「トナーレ」がマイナーチェンジ。走りに装備、デザインと、多方面で進化を遂げた最新型に、箱根のワインディングロードで試乗した。“CセグメントSUV”という、最量販マーケットで戦う今どきのアルファの実力を報告する。
量販が見込めるCセグメントSUVのアルファ
トナーレは今のアルファ・ロメオで、「ジュニア」と「ステルヴィオ」の間にポジショニングされるミドルクラスのSUVだ。一般的にいわれるところのCセグメントに属しており、輸入車だと「BMW X1」や「フォルクスワーゲン・ティグアン」「プジョー3008」あたりとほぼ同サイズとなる。……ということは、欧州や日本はもちろん、北米に中国を含めて、世界的にももっとも売れ筋のアルファとなってしかるべきクルマであるわけだ。
そんなトナーレの(日本の輸入元であるステランティス ジャパンによると)“新型”が、先日日本に上陸した(参照)。見た目にはフロントエンドの化粧直しにとどまるが、2022年の本国デビュー時のトナーレ(国内発売は翌2023年1月)から見ると、サスペンションチューンやパワートレイン制御の見直しに、前後トレッドの拡幅、そしてシフトセレクターの形状変更にその他の機能装備の強化まで、細かく改良の手が入っているとか。というわけで、今回のトナーレは新型というと少し大げさだが、といって表層の“フェイスリフト”の範囲にはとどまらず、やはり“マイナーチェンジ”と呼ぶのが、もっとも実態に近いのでは……と、個人的には思う。
ステランティス ジャパンとしても、今回を機にアルファのSUV製品群をあらためてシリーズとして訴求していく方針らしい。以前からある1.5リッターターボのマイルドハイブリッド車が、ジュニアと同じく「イブリダ」に改称されたのも、その一環といえるかもしれない。
また、これまであったプラグインハイブリッド車は日本のラインナップから外されて(本国などでは残っている)、ひとまずは日本での売れ筋となるであろうイブリダ1本でいくようだ。グレード構成がエントリーの「スプリント」と上級の「ヴェローチェ」という2本立てになるのは、近年のアルファではおなじみである。...