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だからぎくしゃくする…優れたリーダーが「危機に陥る前」に実践しているマッピング


2万人をみてきた組織開発コンサルタント・勅使川原真衣氏の著書『組織の違和感 結局、リーダーは何を変えればいいのか?』がついに刊行。発売直後に大重版となり、坂井風太氏も「革新性がある」と絶賛した同書の刊行に寄せて、ライターの小川晶子さんに寄稿いただいた。(ダイヤモンド社書籍編集局)

嫌な空気が流れるミーティング

「私、おかしなこと言ってる?」

以前お世話になった職場でのミーティング中、メンバーのKさんに助けを求められた。

Kさんの話をリーダーが理解してくれず、「やれやれ」という顔をされたからだ。

「いえ、おかしくないと思います、理解できます」

そう言おうとしたが、リーダーに「わかったからいいよ。この話はいいので次にいきましょう」と打ち切られてしまった。

リーダーは絶対、わかっていない。というか、「どうでもいい」と思っているのが見て取れた。

リーダーはこうだと思ったらガンガン進めていくタイプで、Kさんはチーム全員に気を配るタイプ。
どちらもチームにとって必要なのだが、折り合いが悪かった。

表面上はうまくやっているが、ときどき嫌な空気が流れるのだ。

簡易版ソーシャルスタイル診断

『組織の違和感』(ダイヤモンド社)p.121より
『組織の違和感』(ダイヤモンド社)p.121より

『組織の違和感』の中に、相手を知るための手がかりとして「ソーシャルスタイル診断」が紹介されている。これを見たときにリーダーとKさんのことが思い浮かんだ。

なんというか、いろいろ腑に落ちるところがあった。

「ソーシャルスタイル診断」は、アメリカの産業心理学者デビッド・メリル氏が提唱するコミュニケーション理論のひとつで、本書にはその超簡易版が載っている。

そのうちの一つをここに紹介しよう。

次のような場面で、相手がとりがちな言動はA〜Dのどれに近いと予想されるだろうか。

確実に、リーダーはAで、KさんはCだ。

この診断で、その人のコミュニケーションのパターンを示すソーシャルスタイルがわかる(本書には他の設問もあるので、詳しくは本書のp.118-119を見てほしい)。

自己開示が控えめか大胆か、他者への関心が強いか弱いかで次のような4象限になる。

Aの「ドライバー」は主張がはっきりしており、まさにリーダータイプだ。独立心、競争心が強く、イエス、ノーが明確。

Bの「エクスプレッシブ」は、ムードメーカーでみんなとワイワイ過ごすのが好きなタイプ。いわゆる「太鼓持ち」も得意。

Cの「エミアブル」はチームワーカー。協働的で主役より脇役を好む。周りの人の気持ちに敏感で、相手の話をよく聞き、共感しようとする。日本人のおよそ6割強が当てはまると言われている。

Dの「アナリティカル」は、形式や論理を重視するタイプ。人よりもモノやコトへの関心が強く、個人プレーが得意。ノリで進みそうなところでも流されず、ブレーキ役を担うことも多い。

重要なのは、うまく組み合わせること

そして本書には、それぞれのタイプと周りとの「あるある」(相性)が解説されている。

4つの類型に良し悪しはなく、序列はない。うまく組み合わせて機能させていくのが大事なのである。

その前提のうえで、チームのメンバーをマッピングし、対話していけば、それぞれの良さを活かしていくことができる。

良いチームにしていくために、この「ソーシャルスタイル診断」は強力なツールだと感じた。

(本稿は、『組織の違和感 結局、リーダーは何を変えればいいのか?』の発売を記念したオリジナル記事です)

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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