ルノーの得意技
マイナーチェンジした「ルノー・キャプチャー」に、台数200台の限定モデル「リミテッド」が登場。悪路での走破性を高めた走行モードの追加と、オールシーズンタイヤの採用を特徴とするフレンチコンパクトSUVの走りを、ロングドライブで確かめた。
性能アップで価格はダウン?
数字を比較していたら、頭が混乱してきた。つじつまが合わないのだ。限定200台で販売された「キャプチャー エスプリ アルピーヌ フルハイブリッドE-TECHリミテッド」は、価格が439万9000円。ベースモデルより15万円も安い。装備を減らしているのかと思ったら、走行モードに「スノー」「オールテレイン」をプラスし、雪道やぬかるみなど滑りやすい路面での走破性を高める機能「エクステンデッドグリップ」を搭載しているという。妙ではないか。
キャプチャーはBセグメントのクロスオーバーSUVで、グローバルで200万台以上を売り上げた人気モデルだ。2025年6月にマイナーチェンジモデルが日本に導入された。パワーユニットにはマイルドとストロングの2種類のハイブリッドシステムがある。試乗車のフルハイブリッドE-TECHは、F1での経験で得られたノウハウを注ぎ込んで開発されたそうだ。ヨーロッパではマイルドハイブリッドが主流だが、ルノーは日本のストロングハイブリッドに肩を並べる性能を追求した。
「エスプリ アルピーヌ」というグレード名は「アルカナ」や「ルーテシア」でも使われていて、ルノーのモータースポーツ部門を担うアルピーヌの精神が宿っていることを示す。本気でスポーツカーのようなチューニングが施されているわけではなく、スポーティーでプレミアムなイメージということなのだろう。「テクノ」というグレードもあって、こちらはシンプルでベーシックな装備と見た目だ。キャプチャーではマイルドハイブリッドモデルには設定されているものの、フルハイブリッドE-TECHはエスプリ アルピーヌのみとなっている。
アルカナ フルハイブリッドE-TECHにはテクノグレードが特別仕様車として用意されている。モデルによってパターンを使い分けているようだ。今回のリミテッドは内外装に違いを設けるのではなく、機能で差をつけているのが新しい。...