大きいことはいいことだ
全長5.4m、全幅2m超の巨体が圧倒的な存在感を放つ「キャデラック・エスカレード」。アメリカンラグジュアリーの体現者は、今回の改良でどう変わったのか? 55インチの大画面や24インチの巨大ホイールなどでよりデッカく進化した、最新型の仕上がりを試す。
画面のサイズは驚異の55インチ
先ごろ日本に上陸した改良型のエスカレードは、本国では2025年モデルとして発売されたものだ(参照)。現行エスカレードは2021年モデルからスタートしているので、日本式にいうと、今回はフルモデルチェンジから5年目の(=モデルライフ折り返し地点での)マイナーチェンジにあたるのだろう。
主眼は内外装デザインのアップデートだ。外装はフェイスデザインの変更が中心で、ひとあし先に新しくなった「XT4」と同様、新世代電気自動車の「リリック」「セレスティック」に端を発するキャデラックの新CIフェイスにアップデートされた。人間の顔でいう“目”にあたる横長のレンズ部分は、これまでヘッドランプだったが、新フェイスのヘッドランプの役割は縦型LEDが担う。このあたりのデザイン配列はキャデラックの“新顔”すべてに共通するところで、本国仕様ではセンターグリルに間接照明も内蔵される。
しかし、内装は外装以上の大規模刷新である。従来もクルマ用では世界初という湾曲OLEDを、38インチという巨大画面で採用していたが、今回のエスカレードでは、その巨大湾曲ディスプレイ(ただし、今回はOLEDではないようだ)がついに左右いっぱいまで広がった。そのサイズ、じつに55インチ!
しかも、この55インチは、ドライバー側で“8K”という超高解像度を豪語する。ちなみに助手席側の解像度は4Kというから、55インチといっても、実際には2枚のディスプレイをつなぎ合わせているようだ。
内装のアップデートは、この55インチ画面にとどまらない。センターコンソールにあったシフトセレクターをコラムに移動させて、空いたスペースにタッチ式ディスプレイを配置。そこでは空調を中心に、シートの快適機能(ヒーターにベンチレーター、マッサージ)、カメラ、室内照明などを操作できる。...