ワイルドな美貌
「レクサスLC500コンバーチブル」をドライブ。テストコースで走り込みを重ね、開発コンセプトの「より鋭く、より優雅に」を磨き上げたという最新モデルだ。雨の合間を縫ってルーフを開け、進化のほどを確かめてみた。
ブランドを象徴するモデル
まずは写真をじっくりと見てほしい。この華やかであでやかで美麗でゴージャスな姿こそがレクサスLC500コンバーチブルが持つ最も重要な価値なのだ。エンジンやシャシーの秀抜なパフォーマンスと機能は、美しいフォルムから導き出されたものなのかもしれないと感じさせる。レクサスのイメージリーダーとなるオープントップスポーツカーにとって、卓越した美貌は性能である。
試乗と撮影を行った日は春の嵐が吹き荒れていたが、日差しが出たつかの間にこの写真を撮ることができた。天から神々しい光が降りてきて海を照らし、荘厳な光景が立ち現れている。凡庸なクルマならば貫禄負けしそうだが、LC500コンバーチブルはまったく見劣りしない。一幅の絵のようで、カメラマンの腕が鳴る最高の舞台となった。
LC500がデビューしたのは2017年のこと。2012年のデトロイトショーで発表されたコンセプトカー「LF-LC」が5年の歳月をかけて市販化されたのだった。レクサスは性能と品質では高い評価を受けていたものの、まだ欠けている部分があった。プレミアムブランドには単なる高性能を超えた象徴的なモデルが不可欠とされる。LCはレクサスが一段上のステージに移行するために全力で取り組んだプロジェクトだった。開発を主導したのは、現トヨタ社長の佐藤恒治である。
最初に用意されたのはクーペだけで、コンバーチブルの登場にはさらに3年を要した。クーペのルーフラインは明らかにオープンモデルを前提にしているように見えたが、実際に形にするのは簡単ではなかったようだ。2024年の12月にLC500の仕様変更があり、コンバーチブルも内装に手を入れるとともに操縦性の向上が図られたという。...