隠れた佳品
「ルノー・アルカナ」のマイナーチェンジモデルが上陸。これからのルノーブランドを象徴するフロントマスクと、スポーティーな内外装デザインが目を引く新グレード「エスプリアルピーヌE-Techフルハイブリッド」のステアリングを握り、その仕上がりを確かめた。
フェイスリフトで最新モードに
ルノーと日産自動車、さらに三菱自動車も加えた3社のアライアンスが構築した「CFM」は、前後のアンダーボディーやエンジン部分などの各モジュールを組み合わせることでさまざまなサイズを実現し、異なるボディータイプでの部品共用化を図るエンジニアリングアーキテクチャーである。
そのCFMを取り入れたルノー発のクーペSUVがアルカナだ。日本では2022年5月に発売となったこのモデルに、フェイスリフトが実施された。今回紹介するのはその最新モデルである。
アルカナの日本における販売台数は、発売から2024年8月まででおよそ2000台。この数字、インポーターのルノー・ジャポンでは、好調と特筆するには至らないものの「悪くはない」と、受け止めている。
また、アルカナを選択するユーザーにはこのクラスで唯一といえるクーペSUVというボディータイプゆえか「よりプレミアム度の高い車種からの乗り換えが多い」という傾向が見られ、と同時に「WLTCモードで22.8km/リッターをマークする、いかにも日本でウケそうな低燃費のフルハイブリッド車というキャラクターが購入理由として響いている感触がある」という。
加えれば、「欧州では2030年に100%電動化」を掲げるなど現在でもルノーは電動化に積極的で、最近も「5(サンク)」や「4(キャトル)」といったアイコニックな小型ピュアEVのプロトタイプをモーターショーで発表した。その一方で前出のルノー・ジャポンでは「さまざまな環境を鑑みて日本にプラグイン(外部充電)モデルを導入する予定はない」とする。ピュアEVについては世界で紆余(うよ)曲折が続く状態だが、こうした考え方もひとつの見識と受け取れるだろう。...