自然なフィールが気持ちいい
マイナーチェンジした「BMW X6」のエントリーモデル「xDrive35d Mスポーツ」が上陸。伝統の3リッター直6ディーゼルに48Vマイルドハイブリッド機構を組み合わせたパワーユニットの進化と、アップデートされた内外装の仕上がりを確かめた。
印象を大きく変えるフロントバンパー
X6のマイナーチェンジ(マイチェン)は、欧州と日本ともに、2023年春に発表された。一部の高級スポーツカーブランドを例外とすれば、欧州車の日本デビュー時期は、地元欧州より半年〜2年は遅れることが多い。これはハンドル位置など、日本向けはどうしても生産台数が少ない仕様になってしまうので、生産開始が後回しにされがちだからだ。
しかし、BMWでは日本市場の優先順位が高い。BMW日本法人によれば、日本はBMW内でもとくに優先される市場のひとつに組み込まれており、日本仕様も本国仕様とほぼ同時に生産が立ち上がるのが通例という。実際のデリバリー開始も、基本的に輸送にかかる2〜3カ月しか、本国とのタイムラグがない。
X6のマイチェンモデルも、本国同様に高性能なV8エンジン車から販売がスタートして、エントリーモデルといえる直列6気筒車は日欧ともに2023年夏に発表。日本でも年明けからデリバリーがはじまった。ちなみに、同じ右ハンドルの英国でも直6のX6のデリバリー開始は年末前後。BMWはやはりタイムラグが小さい。
そんなX6が「X5」と基本ハードウエアを共有しているのはご承知のとおりだが、ラインナップ数は本国でも日本でもX6のほうが少なく、X5にあるプラグインハイブリッド車は本国でもX6に用意されない。また、欧米にはX5とX6ともに直6のガソリンターボ車も存在するが、日本ではどちらも直6はディーゼルのみだ。
X6のマイチェンジ内容も、X5のそれと同様と考えていい。外観で明らかに変わったのは、内部が矢印モチーフとなったヘッドランプとデザイン変更された前後バンパー、そしてホイールくらい。キドニー直下にワイドなブラックグリルを形成したフロントバンパーは、見た目の印象変化がけっこう大きい。とくに以前試乗した「X6 Mコンペティション」に顕著だが、新しいX6のデザインにはキドニーの存在感を薄めようとする意図がうかがえる。...