王者の貫禄
軽自動車のベストセラー「ホンダN-BOX」がフルモデルチェンジ。“キープコンセプトの正常進化”といわれる3代目の仕上がりを確かめるべく、街なかから高速道路、そして山岳路を含むトータル380km以上のロングドライブに連れ出した。
3代にわたってキープコンセプトを貫く
「ホンダの軽自動車はライバルに対して存在感が薄い……」と、そんな自身の切迫感から開発がスタートし、2011年末に初代モデルがローンチされたのがN-BOX。以来すでに12年にも及ぶ2代のモデルが生み出したサクセスストーリーは、ご存じのとおり。そして、その勢いを受け継ぐべく2023年10月に再度の世代交代を図ったのが、今回紹介する3代目となった最新モデルである。
かくしてN-BOXは、もはや薄いどころかむしろホンダの全四輪車ラインナップのなかにあっても存在感が強すぎ、「現行『フィット』の売れ行きが今ひとつなのはこのモデルがよく出来すぎているからだ」などという陰口をたたかれる立場にまで上り詰めた。
ホンダがN-BOXにおいて絶対の自信を持つのが、まずはそのエクステリアのデザインということになるだろう。「従来型に対して代わり映えがしない」と端的に表現できそうなフォルムは、新型用のエアロパーツを開発した用品メーカーのエンジニア氏をして「もしかすると従来型用のアイテムがそのまま装着できるのではないかと思っちゃいました」と言わせるほどだ。
とはいえ、そこはやはりフルモデルチェンジ。一部にキャリーオーバーした外板部分もありはするようだが、「やはり微妙に形状が異なっていて、そのままで取り付けができるパーツはありませんでした」と、前出のエンジニア氏。もっと言えば、従来型に対して代わり映えしないという声は初代から2代目へのモデルチェンジに際しても聞かれるものであったのだから、すなわち3代にわたってキープコンセプトを貫いたことになるデザインに対するホンダの自信のほどはいかばかりのものなのか……と、ハナシはこう続くことになる。...