まぎれもなく“スポーツ”
新世代「クラウン」の第2弾「クラウン スポーツ」は、分かりやすいハンサムなSUVスタイルが特徴だ。乗り味もどこか若々しい。歴代モデルを知る人は「これがクラウン?」と思うかもしれないが、トヨタが狙う新しい顧客層はそんなことは知らないし、気にもしないに違いない。
パトカーにも使えるディメンション
新型クラウンシリーズの4つのバリエーションのなかでは、最もパーソナル感の強いモデルがクラウン スポーツだ。とはいえ扉はサッシ付きの4枚、リアゲートもガバッと開く5ドアハッチバックの体を採る。
フェラーリの「プロサングエ」に似ているとの声は根強いが、返す返すも開発時系列的にパクるパクったの話はあり得ない。SUV〜クロスオーバーという縛りでとっぽいことを考えると、おおむねこういうところに落ち着くということだと思う。
日本的に表するならスペシャリティーSUVとでもいうのだろうか。近年、その道をデザインで切り開いたのは「レンジローバー・イヴォーク」であり、それをちょうどいい解釈に落ち着けたのが「ポルシェ・マカン」と、そういった流れの一線上にクラウン スポーツも位置づけられるのではないだろうか。
そのマカンと比べると全長はほぼ変わらず、全幅は40mmほど小さく、全高は50mmほど低いというのがクラウン スポーツの寸法構成だ。同じGA-Kプラットフォームを用いる「クラウン クロスオーバー」に対しては、全長が210mm、そしてホイールベースが80mm短い。1880mmという全幅は40mm広いが、標準装備となるDRSの効果も相まって最小回転半径はともに5.4mと、Cセグメントハッチバックにほど近い。ショーファードリブン用ならまだしも、警察関係の入札であれば「セダン」よりもこちらのほうが競争力が高そうではあるし、スポーツやクロスオーバーがパトカーとして日本の景色の一部となるのは、閉塞(へいそく)感ありありななかで、ちょっと前のめりな未来を感じさせてくれそうだし、悪くはないと思う。...