仕事きっちり
2022年に日本再進出を果たした韓国ヒョンデが、第3の矢として「KONA(コナ)」を送り込んできた。未来的なボディー形状が目を引くが、実はスタイリング優先にはあらず。細かなところにも配慮が行き届いた、人々の暮らしに寄り添う小型クロスオーバーだ。
「BYDドルフィン」と競合
コナはヒョンデのコンパクトクロスオーバーで、初代は2017年に登場……と車種的な歴史は浅い。コスパに加えて攻めたデザインも好評だったのだろう、欧州ではブランドの台数的躍進に大きく寄与している。一方で、初代から設定されていた電気自動車(BEV)版はバッテリーの発火事故が重なり、LGケム製のセルに不良があることが判明。欧米市場向けを含めたリコールに至っている。
2代目となるコナはアーキテクチャーを一新し、現在のヒョンデの中核となる「K3」プラットフォームを採用。日本に導入されるのはBEVモデルのみだが、仕向け地によっては1.6〜2リッターのコンベンショナルな内燃機を搭載したモデルも共存する。全長×全幅×全高が4355×1825×1590mmとサイズ的にはB〜Cセグメント級に該当し、実は案外大きい「アイオニック5」に比べると全長で280mm、全幅で65mmも小さい。
と、B〜Cセグメント級のBEVといえば直近で思い浮かぶのはBYDの「ドルフィン」だろう。そのサイズは4290×1770×1550mmと、コナに比べるとちょっぴりコンパクトだ。一方でホイールベースは2700mmと、内燃機兼用プラットフォームのコナよりも40mm長い。ただしコナの荷室容量はVDA値で466リッターとドルフィンを圧倒している。貨客の配分も含めたパッケージの妙は、積んできたクルマづくりのキャリアが表れるところだ。...