カッコだけと侮るなかれ
メルセデスのコンパクトSUV「GLA」がマイナーチェンジを受けた。その内容はいわゆるフェイスリフトに過ぎない。しかし、試乗を通じて感じたのは、“見た目”優先ではなく、むしろ高い実用性を備えたユーティリティーカーに仕上がっているということだった。
クロスオーバーにしては手が込んでいる
セダン、ハッチバック系のメルセデスには、「Sクラス」を頂点として、「Eクラス」「Cクラス」「Bクラス」「Aクラス」というヒエラルキーがある。SUVでも「Gクラス」を筆頭とするヒエラルキーがあるのはご存じのとおりで、別格のGクラスを除けば、「GLS」「GLE」「GLC」、そして今回のGLAという具合に“GL”にクラスを表すアルファベットを組み合わせられるようになったおかげで、その上下関係がわかりやすくなった。
基本設計をAクラスから受け継ぐGLAは、メルセデスのなかでは最もコンパクトなSUVということになる。ただ、他のGLファミリーと明らかに異なるのは、兄貴たちがまごう方なきSUVであるのに対し、このSUVは少し軽めの、いわゆるクロスオーバーという存在であることだ。
クロスオーバーの場合、ベースモデルの地上高を少し上げて、前後バンパーをそれっぽいデザインにするというパターンが一般的だが、このGLAはもう少し手が込んでいる。ベースとなるAクラスの面影がないほどエクステリアデザインは一変しているし、リアオーバーハングも延長されて、ミニワゴンのようなスタイルに変身しているのだ。流行のコンパクトSUV市場を攻略するには、“Aクラスクロスオーバー”ではなく、GLの名にふさわしいキャラクターが必要だったのだろう。
そんなGLAにはメルセデスの期待や意気込みが感じ取れるのだが、このGLAがデビューから3年あまりを経てマイナーチェンジを受けた。先ごろ日本でも販売がスタートしたということで、早速引っ張り出すことにした。...