優しさと感謝を
「トヨタ・アルファード/ヴェルファイア」がフルモデルチェンジ。ニッポンが誇る高級ミニバンはどこがどう進化し、そこにはどんな思いが込められているのか。チーフエンジニアの吉岡憲一さんとデザインを取りまとめた平松宏波さんに話を聞いた。
30系から主役がアルファードに
30系の発表が2015年1月というから、約8年半ぶりの全面刷新となる新型=40系アルファード&ヴェルファイア。異例の長寿となった理由、それはコロナ禍からの半導体不足によるバックオーダーの積み上げなど複合的に考えられるが、ひっくるめて筆頭に挙げられるのは他社銘柄を圧するすさまじい人気がゆえだろう。
国内販売台数的には初代の10系から2代目の20系での伸長ぶりも相当なものだったが、この際の立役者はネッツ系販売店で取り扱うヴェルファイアの人気沸騰によるものだった。が、20系から30系の数的伸長はむしろアルファードによるところが大きい。
そして特徴的だったのは2018年以降、アルファードがヴェルファイアを販売台数で逆転。その後、このフルモデルチェンジ直前に至るまでアルファードが数を伸ばし続ける一方で、ヴェルファイアはグレード整理も始まるなど、明らかに終売の兆しが見え始めたことだ。その背景には国内販売チャンネルの統合があり、アルファードに車種の一本化が図られている……と、ここ1〜2年はそうとしか見えない動向だった。...