地球に優しい、だけじゃない
ジープ伝統の本格SUV「ラングラー」に、プラグインハイブリッド車の「4xe」が登場。デンキの力を身につけた古式ゆかしきクロカンは、環境性能のみならず、走りの力強さでも純エンジン車に対するアドバンテージを見せつけてくれた。
電動技術で「ラングラー」のネックを解消
日本における2022年のジープの販売は、インフレや円安の影響で度重なる値上げを行ったこともあり、1万台を切るところまで落ち込んだ。とはいえ各モデルのキャラクターからみれば、その数は特筆に値する。
とりわけ注目すべきはラングラーの人気だろう。常に全数の3〜4割を占めるところにあると聞けば、みんなそんなに険しいとこ行くわけ? と思うわけだ。でも、みんなそんなに積むものあるわけ? という「ルノー・カングー」の売れ方をみていればさもありなんで、少なからぬ方々は、ファミリーカーとして機能しながらレジャー気分を高めてくれるか否かが購入のトリガーとなっているのだろう。
と、そういう方々にとって悩みの種が、街なかの渋滞をはいずりまわっての燃費だとしたら、この新しいグレードは魅力的に映るかもしれない。今回、アンリミテッドに用意されたのは4×4ならぬ4xe、つまりPHEVのラングラーということになる(参照)。
搭載するエンジンの側は2リッター直4直噴ターボで、アウトプットは最高出力272PS、最大トルク400N・mとなる。エンジン本体に組み合わせられるモーターは、始動や発電、回生などに用いられるもので、駆動用モーターはエンジンと8段ATとの間にクラッチを介して配される。その最高出力は145PS、最大トルクは255N・m。システム全体でのアウトプットは、本国発表値によればそれぞれ380PS、637N・mとなる。この数値は従来の3.6リッターV6ペンタスターを軽く上回るもので、ことに最大トルクの側は、日本未発売の6.4リッターV8ヘミと同等だ。...