「子どもには、少しでも体によいものを食べさせたい!」ですよね。
でも、ごはんは毎日のこと。なるべくシンプルで簡単に済ませたいものです。
この連載では、『医師が教える 子どもの食事 50の基本』の著者で、赤坂ファミリークリニックの院長であり、東京大学医学部附属病院の小児科医でもある伊藤明子先生が、最新の医学データをもとに「子どもが食べるべきもの、避けるべきもの」をご紹介します。
不確かなネット情報ではなく、医学データと膨大な臨床経験から、本当に子どもの体と脳によい食事がわかります。毎日の食卓にすぐに取り入れられるヒントが満載です。
※食物アレルギーのある方は必ず医師に相談してください。
ハム、ソーセージなどの加工肉は体に悪い?
2015年のIARC(国際がん研究機関)の調べで、加工肉をたくさん食べることでがんリスクが上がることがわかり、ハム、ソーセージは「がんになりやすい商品群」である「Group 1」に分類されました[*96]。
一般的なハム、ソーセージに含まれる添加物は、
●保存料、防腐剤、着色料などであるリン酸塩
●調味料として使われるアミノ酸
●発色剤の亜硝酸ナトリウム
などで、これらには発がん性物質が含まれています。
体にいいハム、ソーセージの選び方
また、脂肪が多い加工肉は体を酸化させます。添加物を含む食品を多く摂ると、そうでない場合に比べて総死亡率(添加物を含む食品を摂った人が、死因にかかわらず亡くなった数の割合)が上がるという研究もあります[*97]。ハム、ソーセージを選ぶときは、食品の栄養成分表示を見て、可能な範囲で無添加のものを選ぶとよいでしょう。
ただし、日本人の加工肉の消費量は欧米ほどではないので、ソーセージを1日に1〜2本食べたからといってがんになるわけではありません。IARCで参照された研究では、加工肉を50g多く食べると結腸がんの相対リスクが18%上がるという結果が出ています[*98]。
ゆでてから食べたほうがいい?
ハムやソーセージなどの加工肉はゆでて食べることで発がんリスクが下がることが、2015年にWHOから発表されています。フライパンやグリルで焼くとリスクが上がってしまうことも報告されています。調理する際は「ゆでる」がおすすめですよ。
このほかにも『医師が教える 子どもの食事 50の基本』では、子どもの脳と体に最高の食べ方、最悪の食べ方をわかりやすく紹介しています。
(本原稿は伊藤明子著『医師が教える 子どもの食事 50の基本』から一部抜粋・編集したものです)