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【こんな投資信託は買ってはいけない!】(1)「テーマ型ファンド」


Photo: Adobe Stock
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コロナ禍のリモートワークなど生活スタイルの変化により注目されたのが、資産形成に対する関心が高まったこと。特に、20〜30代の若い人たちの間で、つみたてNISAの口座開設が急増した。そんな状況の中、つみたてNISA本の決定版ともいえる『最新版 つみたてNISAはこの9本から選びなさい』(中野晴啓著、ダイヤモンド社)が3月16日に発売。本連載では、つみたてNISAを利用して長期投資や資産形成をしてみたいという人に向けて、失敗しないつみたてNISAの賢い選び方・買い方について、同書から抜粋して公開する。「つみたてNISAってなに?」という投資ビギナーの人でも大丈夫。基本的なところからわかりやすくお伝えしていくので、ぜひ、お付き合いください。

「売れている投信ランキング」に登場しやすい
「テーマ型ファンド」

この本でご紹介する「つみたてNISA口座」以外の課税口座では、なんと約6000本の投資信託から自由に選んで購入することができます。

初めて投資信託を購入しようとして金融機関を訪れ、そこで勧められてついつい買ってしまうものに「テーマ型ファンド」というものがあります。

現状、つみたてNISAの口座では購入できないのですが、窓口のセールストークにのせられてつみたてNISA以外の口座で購入したり、販売側が売りやすいので「売れている投信ランキング」などに登場しやすいファンドです。

私がこのテーマ型ファンドを、なぜ買ってはいけないと考えるのかご説明いたしましょう。

テーマ型ファンドとは、その時々で話題に上っているテーマをファンド名に冠し、そのテーマと関連性の強い銘柄を組み入れて運用する投資信託のことです。

たとえば「IT関連銘柄ファンド」であれば、コンピュータ会社、家電メーカー、電話会社、半導体メーカーなど、ITのハード面、ソフト面に関連する企業の株式のみを組み入れて運用します。

テーマ型ファンドには、落とし穴がある

2018年以降に新規設定されたファンドの中にも、テーマ型ファンドはたくさんあります。

ファンド名に付けられた言葉をざっと挙げると、「ロボティクス」「インフラ関連」「最高益更新企業」「健康社会」「元気シニア」「東京圏応援」「連続増配成長株」「ESC」「SDGs」「AI」「ガバナンス」、という有様です。

こうした流行り言葉を目にすると、何となく儲かりそうな感じがしませんか。

しかし、テーマ型ファンドには落とし穴があります。それは、株式市場において、そのテーマが一番物色されて、株価がまさにピークを付けようというところで新規設定されるパターンが多いことです。

言うまでもなく、株式市場での関心が高まっている時というのは、世間一般にもニュースなどで取り上げられていることが多く、誰もがそのテーマについて、多少の関心を示しています。その局面で、タイミングよく設定されれば、投資信託にたくさんお金が集まるという算段です。

テーマ型ファンドは、
販売側にとって売りやすいファンド

ただ大方の場合、買った直後は値上がりしたとしても、やがて人気がピークを過ぎると、あとは値が下がるだけです。

そう考えると、テーマ型ファンドはいくら「長期的なテーマです」と言われたとしても、実は短期売買向けで、販売側にとって売りやすいファンドであると考えることができます。

ちなみに、こうした状態を嘆いたためか、金融庁が作成した「平成28事務年度金融レポート」において「過去の株式投資信託の販売動向を見ても、ブームに流され、株価のピークにおいて株式投資信託が最も売れる傾向が見られているが、個人投資家が安定的な資産形成を行うためには、こうした売買のタイミングを気にする必要のない、資金投入の時期を分散する積立投資を行うことが有益な方法と考えられる」とコメントされていました。

テーマ型ファンドは、金融庁に長期的な資産形成に不向きであると判断されており、だからこそ、つみたてNISAで購入できる投資信託から除外されているのです。

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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