パワーと安心と
「ランドローバー・レンジローバー イヴォーク」にプラグインハイブリッド車が登場。エンジンとモーターの合計で最高出力309PSを生み出すパワートレインは環境負荷が低いだけでなく、ラインナップ中で最もパワフルでもある。果たしてその仕上がりは?
別次元のスムーズさ
ランドローバーの電動化が着々と進んでいる。すでに全車種にマイルドハイブリッドモデルが登場しており、3車種でPHEVが選べるようになった。新型「レンジローバー スポーツ」にもPHEVがあることが明らかにされている。ランドローバーは2024年を皮切りに6種類の電気自動車(EV)を発売していくことを発表しており、手始めとしてPHEVを充実させているかたちだ。
「P300e」は、レンジローバー イヴォークとしては初のPHEVモデルである。3気筒1.5リッターエンジンとモーターを組み合わせ、システム最高出力は309PS。トランスミッションは専用の8段ATが与えられている。どこかで見たことがあるようなスペックだと思うかもしれない。それもそのはず、「ジャガーEペース」のPHEVの兄弟車なのだ。同じグループに属するジャガーはランドローバーよりも迅速な電動化戦略をとっており、EペースのPHEVは2021年から販売されている。
P300eは外観では従来のモデルとほぼ変わりはなく、リアのバッジを見なければPHEVだと気づかないだろう。内装はもちろん上質で、試乗車は優しい色合いの2トーンレザーを使ったシックなインテリアだった。バッテリーの残量が十分だったので、スタートボタンを押してアクセルを踏むとモーターのみで走りだす。滑らかさ、静かさは比類がない。ディーゼルモデルに乗った時もスムーズさを味わったが、これは別次元である。
モーターは後輪のみを駆動するので、EV走行時は4WDではない。市街地で流れに乗って走っている限りではエンジンは始動せず、静かなモーター走行が続く。上質さを味わっていると、近い将来に登場するランドローバーのEVに大きな期待を持ってしまう。しかし、このクルマはPHEV。バッテリー残量が少なくなると、モーターとエンジンが協働するハイブリッド走行に移行した。...