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JAIA輸入二輪車試乗会2022(中編)


スロットル開けていこう!

JAIA輸入二輪車試乗会より、各ブランドの“スポーツスピリット”を体現した4マシン「KTM 1290スーパーデュークRエボ」「ハーレーダビッドソン・スポーツスターS」「トライアンフ・スピードトリプル1200RR」「ドゥカティ・ストリートファイターV4 S」の走りをリポートする。

これは買いたくなりますわ! KTM 1290スーパーデュークRエボ

「KTMオーナーの人は、なにが決定的な理由となって購入に至ったのでしょう?」と漠然とした質問を投げると、「なにより『乗って楽しい』ということですね」とスタッフの方が胸を張る。

心のねじ曲がったリポーターは、「そんなもんスかね?」と思いながらKTM1290スーパーデュークRエボのスタンドをはらう。「ブランドに憧れたり、デザインに惚(ほ)れたりして買うのはわかるけれど、実際に乗らないとわからない『ライドフィール』が財布のヒモを緩めることなんてあるのかしらん?」と疑っていたのだが、スイマセン、ありますね。KTMスーパーデュークで走り始めたとたん、「これは!」と目がさめるような楽しさにビックリ。

無理のないライディングポジション。余裕があって自然なパワーフィール。適度なレスポンス。日常域でも、シャープだけれど過敏にすぎないハンドリングがいい。なにより、大柄なボディーを感じさせない一体感がライダーを夢中にさせる。なるほど、これは買いたくなりますわ。

1290スーパーデュークRエボは、2020年モデルから2代目に切り替わったスーパーデュークRの電子デバイス強化版。クロモリ鋼のトレリスフレームに抱いた1301cc水冷V型2気筒のスペック(最高出力180PS/9500rpm、最大トルク140N・m/8000rpm)は変わらないものの、足まわりにはセミアクティブサスペンションが与えられており、標準で3種類のダンピング(「COMFORT」「STREET」「SPORT」)から選択が可能だ。オプションの「SUSPENSION PROパッケージ」を装着すると、エキストラのダンピング調整が加わるほか、プリロードまで自動調整するようになる。

さらに! 電制技術を生かしてパワー特性にもさまざまなモードが用意される。各種設定の変更には大型のカラー液晶パネルが活躍することになり、いかにもKTMの旗艦といったところ。「READY TO RACE」の精神に共感してKTMを手に入れた“走りオタク”の人には、愛車のチューニング幅の広さも、たまらない魅力のひとつなんじゃないでしょうか。

初代のデビュー時には「ビースト」と呼ばれ、その過激な走りが話題になったスーパーデュークRだが、近年はすっかり牙を抜かれ……たわけではまったくなく、爪を隠してにわかライダーを「乗りやすくて楽しい!」と能天気に喜ばせる術(すべ)を習得したわけだ。

試乗車の返却時に、「スーパーデュークを買うのはどんな人でしょう?」と懲りずにうかがうと、あくまで個人の見解ですが、と前置きされて、「排気量の大きさもありますし、ある程度の経験を積んだベテランの方が多いようです」とのこと。1290スーパーデュークRエボの奥深さを想像すると、そのとおりなのでしょう。

(文=青木禎之/写真=向後一宏/編集=堀田剛資)...

提供元:webCG

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