新時代の高級車
小型車と大型車ばかりだったDSのラインナップに、待望のCセグメントモデル「DS 4」が復活。どこか中途半端だった先代モデルと明確に違うのは、ラグジュアリーブランドの高級車にふさわしい乗り味を手にしているところだ。ベルサイユ近郊で試乗した第一報をお届けする。
ブランド独立から8年を経て
2011年にシトロエンブランドのモデルとして登場した「DS4」。「シトロエンC4」と車台を共有し、日本では1.6リッターガソリンターボエンジンを搭載して発売された。が、あんまりパッとしなかった。リアドアのウィンドウがはめ殺しだったことしか記憶にない。
あるとき日産からやってきたカルロス・タバレス氏がグループPSAのCEOに就任、手始めにDSをシトロエンから独立させた。だがDS 4についてはエンブレムがダブルシェブロンからDS専用のものに変わった程度。途中でディーゼルエンジンも追加されたが、これならC4でいいかと思わせるモデルだったのは否めない。
2010年代後半、車台やパワートレインこそプジョーやシトロエンと共有するものの、DS専用のデザインや仕立てが与えられた「DS 7クロスバック」や「DS 3クロスバック」が登場し始め、ようやく人々はDSに対し、本気でブランド構築をしているんだなと認識するようになった。2021年にモデルチェンジして2代目となったDS 4はそういう流れのなかで生まれている。2022年4月末の日本デビューと同じタイミングでプラグインハイブリッド車(PHEV)の「E-TENSE」に試乗した。場所はフランス・パリ郊外。...