デッカイことはいいことだ
個性豊かな輸入バイクが一堂に集結するJAIA二輪輸入車試乗会。その会場から、まずは「インディアン・パースート」「BMW K1600GT」「ハーレーダビッドソン・ローライダーS」の走りをお届けする。3台合わせて5339cc(!)という、大排気量マシンの夢の競演をご覧あれ。
キモチいいって、なんだろう? インディアン・パースート ダークホースwithプレミアムパッケージ(その1)
どんなバイクに乗ってるの? と聞かれたら、「インディアン・パースート」と答えればいい。どういう意味? と問われたら、「インディアンの追跡って意味らしいよ」と投げ返そう。たぶん違うけど。あとは相手をさっさとタンデムシートに乗せてしまって走りだす。そうすれば車名のことなんてすぐに忘れてしまうだろうし、そのうち後方から歓喜の声が聞こえてくるかもしれない。「キモチいい! ヤッホー!!」ってね。
声を上げたくなるほど気持ちいい。パースート ダークホースの価値は、ライダーもタンデマーも等しく味わえるキモチよさにあると試乗の後半で思い至った。前後ふたつのシートが繭のような、もとい鎧(よろい)のような外装で囲まれていて一体感があるから? ソロライドもタンデムライドもそれぞれ分けて意識することなくイージーだから? キモチよさの根っこをパースートのなかに探してみよう。
まず416kgもあるウェイトのバイクを動かすのがイージー? といぶかしがる方がいるかもしれない。もちろん虚勢で言っているわけではないし、そもそも自分は「250ccこそ地上で最高の排気量」をほうぼうで言いふらしている等身大二輪ライターだ。1768ccものキャパシティーがある、高身長米国人向けモーターサイクルをして「俺さまってば余裕だし〜」と強弁するつもりなんて毛頭ない。そんなオイラでもダイジョウブ! となるのには理由があって、パースートの車体の重心位置とシッティングポイント、ハンドルのグリップ位置の三角形が絶妙にバランスしていて、スペックほどには車体の重さを感じないのだ。シートそのものの造りもいいし、クラッチやブレーキなどの操作系もフレンドリー。走りだす前から好感度が高いのが青毛のサラブレッド、パースートだ。...