納得のポテンシャル
マツダの次世代を担うラージ商品群の第1弾モデル「CX-60」。正式発表に先がけ、テストコースでプロトタイプに試乗した。マツダが持てるすべてをかけて新開発したというFRプラットフォームや、電動化された最新パワーユニットの印象を報告する。
シャシーもパワートレインも新開発
マツダが新たな技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を発表した2021年6月。そこでは現在のエンジン横置き型のスモール商品群に加え、2022年にエンジン縦置きの新設計プラットフォームを用いたラージ商品群を導入することが明らかにされた。
ラージ商品群には直列6気筒の「スカイアクティブG」「スカイアクティブD」「スカイアクティブX」と、これらをベースとしたプラグインハイブリッド車(PHEV)や48Vマイルドハイブリッド車(MHEV)をラインナップ。さらに、2025年までに電気自動車(EV)を3モデル、PHEVを5モデル、ハイブリッド車を5モデル投入するという。
そうした流れのなかで、まずは2022年3月にラージ商品群の先鋒(せんぽう)として、欧州でCX-60が発表された。CX-60は2列シートのミッドサイズSUVで、マツダのデザイン言語を進化させたエクステリアデザインとエンジン縦置きプラットフォームらしいロングノーズのフォルムが特徴だ。
駆動方式はFRをベースとする4輪駆動で、2.5リッター直4自然吸気ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」の導入と、3.3リッター直6ディーゼルターボ「e-SKYACTIV D」の存在も正式に発表された。前者のe-SKYACTIV PHEVはシステム最高出力が327PS、システム最大トルクが500N・m。後者のe-SKYACTIV Dは直6ディーゼルに48Vマイルドハイブリッドシステムが組み込まれ、エンジン単体の最高出力が254PS、最大トルクが550N・mで、これに最高出力17PS、最大トルク153N・mのモーターが加わる。
しかし、そうしたハードの情報以上に衝撃を受けたのが、5万2000ユーロ(邦貨にして約655万円)というフランスにおけるスタート価格である。フランス市場の価格設定が著しく高いものではないのは、英国の同価格が4万3950ポンド(同約664万円)という設定であることからも明らかだ。...