速い、楽しい、イタリアン
日本でも人気のイタリアンコンパクトの新型は、まさかの電気自動車! キュートなルックスに磨きをかけつつ、心臓部を電動パワートレインに刷新した「フィアット500e」は、デザインはもちろん走りも“イタリア車ならでは”の魅力にあふれる一台となっていた。
外身はレトロでも中身は最新
現行型「フィアット500」が発売されたのは2007年。ちょうど50年前に登場した「ヌオーヴァ500」を思わせるデザインで、日本でも人気になった。新型500も、その路線を踏襲している。レトロな雰囲気は残しているが、中身はとても新しい。電気自動車(EV)なのだ。だから、車名に「e」が付いている。リアにある500のバッジも、最後の「0」が「e」に見えるデザインになっている。
ボディーサイズは少しだけ大きくなったが、小さくてファニーなのは変わらない。ポップさは増したように感じられる。フロントにあったフィアットのエンブレムは、大きな500のロゴに替えられた。かわいらしさを演出する丸型のヘッドライトは上下に分かれていて、“眉毛”の部分だけがボンネットに位置する。ドアノブは可動部のないフラットな構造で、くぼんだ部分に手を入れるとボタンで開けることができる。
インテリアははっきりと未来志向になった。運転席の正面にあるメーターパネルはフルデジタルである。速度のほかに、パワーとチャージの状況、バッテリー残量、残存航続距離などが表示される。センターには横長の10.25インチディスプレイが配置され、ナビやオーディオなどをタッチ式で操作。すぐ下には物理スイッチも残されているから、直感的に使うことができる。
室内空間はミニマムなので、収納スペースはあまり多くない。カップホルダーがセンターコンソールに1つしかないのは不便だと思ったら、下にもう1つ隠されていた。ダッシュボードの素材はざっくりとした網目パターンになっていて、カフェっぽいオシャレ感。シートは「FIAT」のモノグラム模様だ。上質な革に見えるが、植物素材なのだという。ステアリングホイールも本革ではなく、レザーフリーのトレンドを取り入れている。...