エコとエロのあいがけ
官能的なクルマづくりで知られるマセラティ。その高性能SUVである「レヴァンテ」に、初のマイルドハイブリッドバージョンが追加された。時代に即した電動化モデルの乗り味は、われわれを満足させてくれるのだろうか?
あれもないし、これもない
「マセラティ・レヴァンテGT」、ついにデリバリー開始! 広報車両も準備され、メディアへの貸し出しも開始! なのだが、かく言う私、元マセラティオーナーでありながら、レヴァンテのハイブリッドシステムがどんなメカなのか、まったく知らないまま試乗に臨んだ。
なぜ知らなかったのかといえば、それは、先入観なく試乗に臨むため……ではなく、見落としていただけである。正直なところ、欧州製ハイブリッド車への関心が薄かったことも否めない。
なにしろ、かの地では、間もなく内燃エンジン搭載車の販売が禁止される。ならばEVか、さもなくば、消えゆく純内燃エンジン車に気持ちが動こうというものだ。いまさらハイブリッドかぁ、という気持ちがなかったと言えばうそになる。
予習は「レヴァンテのハイブリッド」という伝聞のみで臨んだ試乗。私の事前予想では、「V6ターボ+プラグインハイブリッド、EVモードでの航続距離55kmくらい」というものだった。欧州製PHEVの定番コースだ。正直、そういうのには少々飽きている。
が、クルマを受け取って走りだした感じは、なんかちょっと違った。まずEVモードらしきボタンが見当たらない。物理ボタンがないのはもちろんのこと、モニター内を探しても全然見つからない。見つかったのは、センターコンソール部の「スポーツ」「オフロード」「I.C.E.(効率重視)」等のボタンだけだった。
エンジンも、V6ターボにしては音が軽いような気がする。なんとなく雰囲気が控えめで、マセラティらしいイケイケ感があまりない。これはひょっとして、V6のターボを外すか小型化したうえに、マイルドハイブリッドあたりを装着したりしているのか!? と思いながら、都内一般道をノロノロ走って帰宅した。...