まだまだ主役は譲らない
マツダが「CX-5」を大幅改良! 同時に、スポーティーな「スポーツアピアランス」とアクティブな「フィールドジャーニー」という、2つの新モデルを設定した。マツダとしては珍しいこれらの施策の成否やいかに? 実際に試乗して、その仕上がりを確かめた。
ひっそり消えた2.5リッターターボ
マツダといえば、ほぼ全モデルに毎年のように実施される「商品改良」が恒例だが、2021年11月に実施されたCX-5のそれは「大幅改良」と銘打たれていた。現行の2代目CX-5は2016年末の発表だが、外観に明確な手直しが入るのは今回が初めてであり、他社でいうと、モデルライフの折り返し地点における一般的なマイナーチェンジに相当するものといっていいだろう。もっとも、2代目CX-5も発表から丸5年が経過しており、折り返し地点はとうに過ぎている気もしないではないが……。
今回の大幅改良は、外観以外にも新グレードの追加を含むラインナップの見直し、シャシーや車体構造の改良、そして荷室機能の向上などが主なメニューである。パワートレインについては、今回は基本的に変更なし。これまでの年次的な商品改良では、燃費向上やアクセルペダル操作力のチューニングなど、パワートレイン関連の改良が多かったからでもあろう。
ちなみに、2018年秋に追加された2.5リッターターボがこの大幅改良を機に姿を消したのは、開発担当氏によると「ハッキリいって、まったく売れなかった」からだという。マニア的見地ではさみしい気もするが、国内での販売はCX-5全体の約1%にすぎなかったというのだから、さすがに廃番もやむなしか。「SUVなので、もともとディーゼルの人気が高いうえに、性能的にも最大トルクの大きい2.2リッターディーゼルがトップモデルと捉えられたから」というのが、国内マツダファンの目が2.5リッターターボに向かなかった理由のひとつだと、マツダは分析している。
とはいえ、伸びやかでパワフルな2.5リッターターボを積んだCX-5は悪いクルマではなかった。それをあえて選んで現在も所有する少数派の皆さまは、ぜひ大切にしてほしいものだ。...