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「仕事でネガティブな感情をコントロールできる人とそうでない人」決定的な差


Photo: Adobe Stock
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「妬み」「温度差」「不満」「権力」「信用(不信感)」。企業であれ、スポーツチームであれ、リーダーであればドロドロした人間関係を避けては通れない。組織を支配するこれらの要素に着目し、心理学から脳科学、集団力学まで、世界最先端の研究を基に「リーダーシップと職場の人間関係」を科学的な視点でひもといた画期的な1冊が『武器としての組織心理学』だ。本稿では、特別に本書から一部を抜粋・編集して紹介する。

「悪性の妬み」と「良性の妬み」

人が集まるとどうしても「妬み」が生まれてしまうのであれば、妬みの感情をマネジメントしたり、うまく活用したりする方法を知りたいところです。

どんな人でも妬みを持ってしまうリスクはありますが、妬みが問題になってしまう人とそうでない人は何が違うのでしょうか。

実は、妬みには2種類あることがわかっています。

「悪性の妬み(malicious envy)」と「良性の妬み(benign envy)」です。

悪性の妬みは、敵意や憤怒を中心にしてつくられている不快な感情です。

いわゆる“ねたみ、そねみ”です。

一方、良性の妬みは、“羨望、羨む”というあこがれの感情です。

どちらも上方比較(自分よりも優れた人と自分との比較)であるという点においては同じです。

自分より優れている相手を見て、

「どうしてあの人だけ恵まれているんだ! あの人さえいなければいいのに……」

と思うのは悪性の妬みです。

自分より優れている相手に対してであることは同じでも、

「自分もあの人みたいになりたい!」

と思うこともあります。これが、良性の妬みです。

ちなみに、妬みと嫉妬の違いは、妬みは2人あるいは2つの集団の間で成り立つのに対して、嫉妬は3人の人物が登場するとき(自分が上司に注目され、チャンスを優先的に与えられてきたはずなのに、異動してきた同僚に上司の関心が向いたときなど)に経験する感情です。

自分にない「良いもの」を持っている相手に目が向くのは当然です。

そのときに、「あの人さえいなければいいのに」と、相手を排除しようとする志向になるのか。

「あの人のようになりたい。あの人と一緒に仕事ができるといいな」と、相手を認めて協力的な志向になるのか。

これが2種類の妬みの質的な違いです。

この違いは次の心のステップとして、「相手とどのようにかかわるか」という動機づけに強く影響します。

たとえ妬みを抱えたとしても、必ず非生産的な行動に導かれるとは限りません。

むしろ自分を奮起させる原動力に変え、活力にする場合もあるでしょう。

「負けず嫌いの心理」を利用する

「嫉妬してしまった」と、誰もがふと気づく瞬間があるかもしれませんし、もともと「嫉妬深い私」を自覚している人もいるかもしれません。

そのような瞬間、あるいはそのようなタイプの人が、職場で少しでも心穏やかに、そして仕事を前向きに進めていくための方法が何かないものでしょうか。

ロックバンド・シャ乱Qのボーカリストを経て、作曲家やプロデューサーとして活動するつんく♂さんは、メジャーデビュー直後、なかなかヒット曲に恵まれなかったそうです。

一方、同じ年にデビューしたミスター・チルドレンの桜井和寿さんは、一足先にミリオンセラーを達成し、トップバンドの座へと一気に駆け上がりました。

つんく♂さんはテレビ番組[1]で、「憧れ」と「ジェラシー(妬み)」を抱いていたと打ち明けており、負けたくないともがく中で、ライバルに勝つための方策を編み出して成長していったと自分自身を分析しています。

結論から言えば、これこそが、妬む人(妬みがちな人)の生き残り・成長戦略です。

妬みには、実は、プラスに作用する心理的な機能が備わっていることが実証され、その仕組みが明らかになりつつあります。

相手と競い合う心理や、切磋琢磨の状態がその典型です。

妬みを持つ人ほど、実は「あの人に負けないように、少しでも追いつけるように」と自分のパフォーマンスを高めようとしているかもしれないのです。

マネジャーや経営者の視点で見れば、妬みは、組織内で「良い意味でのライバル関係」を作り出す原動力なのです。

脚注[1]2021年8月15日放送(MBS/TBS)「日曜日の初耳学」

(本稿は、『武器としての組織心理学』から抜粋・編集したものです。)

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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