これぞ日本のファミリーカー
取り回しのしやすいコンパクトなサイズと、広々とした車内空間で人気を博す「ダイハツ・トール」。今やトヨタグループの量販モデルに成長した小型ハイトワゴンの実力はどれほどのものか? パワフルなターボ車で確かめた。
街でよく見るのも納得
いまでこそ、コンパクトSUVの「ロッキー」にダイハツの登録車ナンバーワンの座を奪われてしまったが、2019年の販売では最上位にランクされていたトール。同年の登録車販売ランキングを見ると、ライバルの「スズキ・ソリオ」が4万4488台の19位だったのに対し、トールは2万6736台の32位と、だいぶ水をあけられているように見える。しかし、トヨタにOEM供給する「ルーミー」が9万1650台で7位、同「タンク」が7万4518台で11位にランクイン。この3兄弟を合わせると、販売台数は実にソリオの4倍以上となる。さらに数は少ないものの、実はスバルでも「ジャスティ」として販売しており、その姿を街でよく見かけるのも納得がいく。
2020年5月、トヨタの全販売店で全車種併売化がはじまり、トールのマイナーチェンジを機にタンクは販売が終了し、トヨタ版はルーミーに一本化された。今後はルーミーが小型ハイトワゴンの一強として、ますますその存在感を強めていきそうだ……。が、本家はあくまで製造元であるダイハツのトール。今回はそのなかから、押し出しの強いフロントマスクが特徴の「トールカスタム」を引っ張り出すことにした。
ちなみにトールという車名について、プレスリリースには「北欧神話の雷神Thor(トール)から『力強く頼りがいのある相棒』という意味に加え、Tall=『背が高い』と同音で新ジャンルのトールワゴンであることを表現」とあった。どこかで聞いたことがあると思ったら、同じ日に試乗したボルボのヘッドライトが、Thor(トール)が手に持つT字型のハンマーをモチーフにしたものだった。雷神Thor、自動車業界でにわかに人気である。...