そこに明確な意志がある
BMWのエントリーディーゼルモデル「118dプレイ エディションジョイ+」を、片道300kmを超える長距離ドライブに連れ出した。高速道路と山岳路を組み合わせたタフなルートでステアリングを握り、あらためて確認できたBMWの走りに対するこだわりとは?
変わらないBMWらしさ
ご存じのように、「BMW 1シリーズ」は2019年のフルモデルチェンジで3代目に移行。駆動方式を従来型のFRからFFへと変更した。そしてこのたび、2リッターの直列4気筒ディーゼルターボエンジンを積む118dがラインナップに加わった。
このクリーンディーゼルエンジンは、「BMW X2」に初めて搭載されたB47D20型で、ちなみにFRレイアウトの「BMW 320d」が積む2リッターのディーゼルターボはB47C20型。両者は、駆動方式とエンジンレイアウトの違いから吸排気の取り回しなど細部が異なる。一方で8段ATと組み合わされるのは、B47D20とB47C20で共通する。
で、最近のBMWというかドイツ車全般にいえることですが、正面から見ると何シリーズだか何クラスだか、見分けがつきませんね。
この118dプレイ エディションジョイ+も立派なたたずまいなので、パッと見は「3シリーズ」かと思った。現代の1シリーズの全長×全幅×全高=4335×1800×1465mmというサイズは、1975年にデビューした初代3シリーズ(E21)の4355×1610×1380mmとほぼ同等。昭和は遠くなりにけり。
昭和は遠くなったけれど、運転席に座るとBMWは変わらないと感心する。「BMWライブコックピット」と呼ばれるメーターパネルは、ドライバーの眼前に10.25インチのデジタルメーター、ダッシュボードに10.25インチの液晶パネルを配置するもので、2つの画面で構成するあたりがイマ風だ。一方でちょっとタイトに感じるけれどドライビングに専念できる空間であることや、清潔で機能的な雰囲気はいかにもBMWらしいもの。
スターターボタンを押すと、ディーゼルだと意識させることなくエンジンは始動した。アイドリング状態でサイドウィンドウを下ろすと、かすかにノイズが聞こえるものの、特に耳障りだというわけではない。そしてサイドウィンドウを上げると、室内に静寂が戻る。遮音はしっかりしており、エントリーモデルではあるけれど、“いいモノ”感はひしひしと伝わってくる。...