最終形にして頂点
ワールド・ツーリング・カー・カップ(WTCR)参戦マシンのロードゴーイングバージョンとして、台数限定600台が販売される「フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR」。伝統のホットモデル「GTI」シリーズで最強となる290PSのパワーを山岳路で味わうべく、富士山麓に連れ出した。
レーシングモデルのストリートバージョン
欧州では、すでに新世代モデル=“ゴルフ8”が発表済みというタイミング。けれども日本でそれとほぼ時を同じくして受注開始されたのが、7代目ゴルフGTIをベースにさらなるチューニングが施され、“史上最強のGTI”といえるスペックに仕上げられたゴルフGTI TCRだ。
車名に加わった“TCR”の文字は、2018年にシリーズが正式スタートし、昨2019年シーズンには10の国と地域で開催されたWTCRと呼ばれるツーリングカーレースに由来するもの。4連覇を達成しながら惜しまれつつワールド・ラリー・チャンピオンシップ(WRC)の舞台から撤退して以降、フォルクスワーゲンきっての“戦うクルマ”となった同名のレーシングモデルをモチーフに、ストリートバージョンとして仕立てられたのがこのモデルである。日本では509万8000円という価格で、台数限定600台が販売される。
「ゴルフR」用のユニットをベースに専用チューニングを施したと説明される搭載エンジンは、290PSの最高出力と380N・mの最大トルクを発生。これは、同じターボ付きの2リッター直列4気筒直噴でありつつも、“普通のGTI”の心臓に比べると60PSのパワーと30N・mのトルクが上乗せされている計算だ。
そんなエンジンのみならず、組み合わされるトランスミッションもベース車の6段DCTから7段DCTへと変更。その理由のひとつに、両ユニットのトルク許容量の違いがあると考えられる。...