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大学探検シリーズ:大学探検シリーズVol.3『追手門学院大学“スポーツを向上させるための学問の展開 選手の将来の選択肢を広げる”』


前回、創部まもない女子サッカー部のコーチと選手に話を聞いたが、今回は学問としてスポーツに向き合う新設「スポーツキャリアコース」を探ってみることに。同コースを立ち上げから統括してきた追手門学院大学 学生部長の辰本頼弘教授と、同コース一期生となる陸上部の国際教養学部1年生・開田明日香さんが迎えてくれた。同コースのビジョンと、やる気満々でそこに臨もうとする学生の素顔に迫った。


仕事としてスポーツに携わりたい!でもどうすれば…

<span style=font-size:11px;>今年1月に完成したばかりの追手門学院大学トレーニングセンター</span> 今年1月に完成したばかりの追手門学院大学トレーニングセンター

 世界中を熱くした4年に一度の祭典、W杯サッカーが幕を閉じた。ヨーロッパの有力サッカーリーグはオフシーズン中であり、これからはW杯出場選手たちも激戦のあとの休息に入る。そんなこの時期は、選手たちの周囲がざわざわと騒がしくなるシーズンだ。各国のスター選手や有力選手たちの移籍報道やトレーニング情報が、ときにセンセーショナルに、ときに華やかにサッカーシーンをにぎわす。

 そこでよく目にするのが、シーズン中にはあまり表に出ない人たちの存在。スポーツエージェントやマネージャー、あるいはトレーナーといった選手とは異なる立場でプロスポーツに携わる人たちだ。華やかなプロスポーツシーンにおいて、それぞれがプロとしての専門的な仕事を行う。そういう姿を見て、ひとつの夢として将来の自分の姿を重ねる人も多いだろう。とくに現在スポーツに打ち込んでいて、将来的にもスポーツに携わっていきたいと考えている中高生なら、将来の職業の選択肢のひとつとして大きな位置を占めているに違いない。

 しかし、実際にそういう仕事に就くためのスキルを身につけるにはどうしたらいいかわからないという人は多いのではないだろうか。あるいは、選手としての道との選択に迷い、今の段階では決められないから、いきなり専門的な学校に行くのもためらわれるという人も多そうだ。

 そこで、いい方法はないかと、前回の女子サッカー部を取材したときに尋ねてみたところ、ちょうどぴったりのコースがあるという。それが、スポーツキャリアコース。体育会のクラブか、学外の団体で本格的にスポーツに取り組んでいる学生であれば、学部に関係なく履修できるという。そこで、さっそく取材してみた。

スポーツを学問として取り組む――なにをどう学ぶ!?

辰本頼弘教授
辰本頼弘教授

陸上部の開田明日香さん 陸上部の開田明日香さん

 今年1月に完成したばかりの真新しいトレーニングセンターで取材陣を出迎えてくれたのは、スポーツキャリアコースを総合的に企画、統括してきた辰本教授。「学内の活性化や学生の士気の向上も含めて、スポーツ教育に力を入れてきました。そうしたなかで、クラブに所属する選手たちを、スポーツ関係を含め、将来いろいろな分野で活躍できる人材に育てたいと思っています」と同コース設立の趣旨を語る。

 同コースは、1年生の秋からスタート。辰本教授によると「スポーツに対して、学問として多角的に向き合います」とのこと。第一線で活躍する現役選手やチームの指導者、運営者などを招いてノウハウや経験を語ってもらう「特殊講義」の他、「マッサージ実習」「マネジメント論」「ビジネス論」など多様なカリキュラムが並ぶ。効果的なトレーニング法や体作りの理論はもちろん、チームのマネジメントや、プロスポーツに欠かせないマネタイズの部分に関しても学べる点などは、とてもおもしろそうだ。

 1年生の開田さんは、入学後さっそく同コースの履修を決めている。「追手門学院大学に入ったのは、ひとつはスポーツを学びたかったから。スポーツキャリアコースについても高校時代からホームページで知っていて、受験を決める際のポイントにもなりました。母が大学ではスポーツ専攻だったので、頼れる人がすぐそばにいるというのは心強かったです。将来、私もそういう立場で教えられたらと。テーピングや栄養学などの知識もしっかり学んで、スポーツに関する知識を広げたいです」とハキハキとした明るい口調で話す。

 そんな開田さんが最も気になるのは、「2年生春休みの国内研修と、4年生夏休みの海外研修は、具体的にどういう内容になるか」ということ。そこで辰本教授に聞いてみた。

「どちらも受け入れ先と交渉中なので、具体的なことは言えませんが、国内研修は、プロやトップチームの選手の練習をスタンドからではなく選手たちの同じ目線から間近に見られる環境を作ります。またそのチームのコーチ、トレーナー、スカウトマンなどによる、ファンとの関係性なども含めたチーム作りの研修も予定しています。また海外については、米メジャーリーグやヨーロッパサッカーなども視野に入れていますが、先方のシーズンの関係もあり、本格的な検討、交渉はこれからです」(辰本教授)

 プロの練習を体感できるということで目を輝かせる開田さん。「レベルの高い練習に触れることで感じられるものがあると思います。それでモチベーションをあげて、自分の練習にも取り入れていければと思います」。

今のクラブ活動に役立ち、将来の選択肢も広がる

 もちろん卒業後の進路についても支援する。

「卒業要件およびコースの修了要件を満たした学生には、スポーツキャリアコースの「修了書」を授与します。修了者は、多くが卒業後もスポーツに携わりたいと考えるでしょうから、スポーツ産業を含め、様々な進路先を開拓し、就職活動を支援していきます」(辰本教授)

 卒業後の進路も視野にいれる力強い言葉を聞いた開田さんは納得の表情。「スポーツプレイヤーにとって、こうして学問としてスポーツを学べることは、将来の選択肢を広げる意味でもすごく大きいことだと思います。私は卒業後の進路はまだ具体的ではありませんが、競技は続けていきたいですし、仕事としてもスポーツに関われたらうれしいです」

 それに対して辰本教授は、同コースの趣旨を交えて熱く返す。「追手門学院大学では、スポーツをやる、そのための学問もある。自分の競技を向上させるための学問の展開があるんです。まずは自分のクラブにしっかり活かすための学問ですが、そこから『これを学んでいこう』という自分の将来への道を見つけてほしい」

 さらに最後に同コースの展望についても語ってくれた。「理想ですが、同コースにはそれぞれの学部から選手が集まってきますので、ひとつのゼミのような感覚で束ねていければと思っています。スポーツに携わるものとして、卒業後にも活かせるような横のつながりをもってもらう。スポーツの世界でいい関係がつくれるようなモデルのコースにしたいですね」。

 夏休みが終わると、いよいよこのスポーツキャリアコースがスタートする。この珍しい試み。今後も注目していきたい。

追手門学院大学

 1966年、大阪北部に誕生し、文系の総合高等教育機関として5学部8学科、学生数6500人を擁する総合大学・大学院。これまでに4万人を超える社会有為の人材を世に送り出してきている。

 2014年度より、スポーツで培った力を社会で活かす「スポーツキャリアコース」をスタート。地元・地域のために協働できる人材を育てる「地域創造学部」を2015年4月より開設予定。常に新たな教育のあり方、時代に合った人材育成を模索し、実現している。2016年、大学創立50周年を迎える。

追手門学院大学
〒567-8502 大阪府茨木市西安威2丁目1番15号
広報課:072-641-9590

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