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【訪日客の困りごと調査】1位は“ゴミ箱不足”、喫煙者の96%は“喫煙所不足”にも不満「ルールを遵守するための設備が欠如している」
観光スポットや移動、街歩き…あらゆる動線で明らかになったゴミ問題
困った場所として最も多かったのは、「屋内がメインの観光スポット」(81.8%)、次いで「屋外がメインの観光スポット」(81.4%)。城や寺、レジャー施設など観光の中核となる屋内外のスポットで困るケースが多く、買い物施設内も70%を超えた。また、駅・空港(64.9%)、街中(60.8%)など、街歩きや移動の動線上でも捨て場所に困る実態が見えてきた。
一方、「Wi-Fi環境」(80.1%)は依然として上位ではあるものの、前回の1位からは順位を下げた。「モバイルWi-FiやeSIMの活用で、“自己解決できる時代”に。困る人はいますが、訪日客の多くにとって想定内の不便になっています」(山崎氏)。
喫煙者の96%が不満を感じる喫煙所不足、半数以上が「喫煙所外で吸ってしまいそう」
「マナーを守る意思があっても、環境がそれに追いついていない“構造的な課題”と言えます。これは、旅行者のモラル低下というよりも、ルールを遵守するための設備が欠如しており、結果として望まないマナー違反を誘発しかねない現状をデータが示しています」(山崎氏)
喫煙をめぐる環境は、訪日客の出身地域によっても影響を受ける。とくに春節期には、中国を含む喫煙率が相対的に高い国・地域からの旅行者も訪日する。中国人団体客は落ち着いている一方、個人旅行者は一定数おり、その中で「吸う場所がない、わからない」ことが禁止エリアでの喫煙につながるリスクがある。
「旅行者の不便の解消は、地域住民との摩擦を防ぐための“環境整備”そのもの」
「旅行者の不便の解消は、地域住民との摩擦を防ぐための“環境整備”そのものです。ゴミ箱・Wi-Fi・喫煙所の不足は、ポイ捨てや路上喫煙、道迷いといったトラブルの直接要因になります。これらを適切に配置・案内することは、単なるサービス向上にとどまらず、地域の景観や公衆衛生を保ち、住民と旅行者がストレスなく共存するための実利的なメリットになります」。
様々な国や地域から観光客が訪れるシーズンの今こそ、訪日客と地域が互いに快適に過ごすための“街の受け入れ能力”を再点検する必要がありそうだ。