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大学探検シリーズ:大学探検シリーズVol.2『追手門学院大学“新設女子サッカー部を訪問 スポーツへのやる気を活かした人間教育を実践中”』


前回、スポーツを教育に取り入れる追手門学院大学のユニークな取り組みとその狙いに迫ったが、今回は実際の現場を見てみようということで、同大女子サッカー部を訪問。「新たな自分作り」に向け日々奮闘する部員たちと、そのために“指導”ではなく、サッカー“教育”に取り組む一人のコーチの姿を追った。


コーチは気さくで笑顔が優しい元なでしこリーガー

学生たちでにぎわうキャンパス
学生たちでにぎわうキャンパス

矢田貝実希子ヘッドコーチ 矢田貝実希子ヘッドコーチ

 大阪・茨木市にある緑豊かなキャンパスは、明るく活発な学生たちでにぎわう。「ワイワイと明るいけど、みんなまじめで、誠実な感じ。派手めな学生は少ない」とは、今年入学し、サッカー部に入った厳原愛恵さん(国際教養学部英語コミュニケーション学科1年生)。同じく森本涼加さん(経営学部経営学科1年生)も「少し郊外にある大学を選ぶ学生にはそういうタイプが多いのかも」と学生たちの印象を語る。確かにやかましさはなく、とても居心地が良い。

 キャンパスを進んでいくと、人工芝の広大なグラウンドで女子サッカー部が練習をしていた。そこでわれわれを迎えてくれたのがヘッドコーチの矢田貝実希子氏だ。なでしこリーグ福岡・Jアンクラスで活躍した一流のアスリートということで、会う前は少し緊張していたのだが、そこにいたのはとても気さくで笑顔が優しい女性だった。記者、ひと安心。というわけで、取材を開始する。

スポーツを通して学んでほしい 人生で大切なこと

 まず初めに考え方について聞いてみた。スポーツをするだけでなく、教育に活かして人間形成に取り組むという追手門学院大学の教育方針は現場まで行き届いているのか。

 そんな質問に対し「もともと、サッカーだけやればいいという感覚で取り組んだことはありません。人としての成長を得ることが何より大切です。その教育方針は自分の考えにも合っていると感じています」と矢田貝コーチ。どうやら現場も熱いようだ。

 そもそも昨年設立時の部員数は5人。大会出場はもちろん、単独では練習試合もできる状況ではなかった。しかしその分、一人ひとりの部員と向き合いやすかった。現役を引退してすぐコーチとなった矢田貝コーチにとっては、指導者としての自分を成長させるうえでも良い環境だったといえる。部員たちへの理解を深めるため、大学の授業にも顔を出し、そこで垣間見る生活態度などから指導のヒントを掴むといったこともできた。

人として大切なことを学んだら 成長のために大切なことを学ぶ

 成果も出始めている。「すべてのコミュニケーションの入り口となる挨拶や、大人に対する接し方、態度など、着実に成長は見られます。何より、みんなとても明るくなりました。社会に出てうまくいかないことがあっても、明るく元気でやる気がある人のところには仕事も人も集まってきます。それは、大人になっていくあの子たちが学ばないといけないこと。その思いで指導にあたってきましたが、しっかり伝わっていると今は実感できます」と語る矢田貝コーチ。だが、一方でまだまだとも言う。

「部員たちには、負けたくないという気持ちを持つことの大切さを知ってほしい。負けたくないという気持ちは、自分を突き動かす原動力に、そして何かを成し遂げる力に必ずなります。そういう気持ちを持っていない人や、なったことがない人はたくさんいます。でも、勝負にこだわるスポーツならそんな気持ちを育てる機会にも、体感できる機会にも恵まれている。まさにスポーツを通じた学びです」

 第一線で勝負にこだわってきた矢田貝コーチだからこそ説得力を持つ言葉だ。

 それでも一年目は人数が足りず、自分たちだけで試合に挑むことすらできなかったため、そんな気持ちを持たせることが難しかった。それが新入生の加入で部員が15名になったことにより一変する。

 インカレでの優勝という高い目標を設定し、勝負へのこだわりを強めることができたのだ。早くも結果に表れており、関西学生女子サッカー春季リーグ戦で5連勝と好成績を残している。

そして勉学へ

厳原愛恵さん
厳原愛恵さん

森本涼加さん 森本涼加さん

 影響はサッカーの成績だけにとどまらない。前述の厳原さんは、初めての一人暮らしに苦労しながらも、英検1級合格とTOEIC800点以上を目指し英語の勉強に力を入れている。「将来的には英語の教員免許や通訳の資格も取得したい」と言う。

 森本さんは、姉と二人暮らしをするようになって料理に力を注いでいるという。その勢いが余って、栄養学に強い興味を抱くようになったらしい。まさに、部活が卒業後に社会人として活躍するための実践的な能力を身につける「教育」として機能していることを強く感じさせる一面だ。

 スポーツと人間的な成長をうながす教育をひとつのものとして捉え、特別にそれを意識することなく実践する矢田貝コーチ。厳原さんは言う。「常識や礼儀が身についてきたし、これからも学んでいくと思います。何より、今までのいろいろな経験がすごく自分の自信になっています」

 また、森本さんも「社会に出たら、今まで以上につらいことがあるはずです。でも、今までもサッカーで挫折を経験し、それでもあきらめずにやり続ける中で、いろいろなことを乗り越える強さが身についてきたと思います」と語る。

 二人の言葉から感じる自信と前向きな姿勢。まさに追手門学院大学が追い求める教育のあるべき成果だ。

 そう。つまりこういった教育を実践しているのは矢田貝コーチに限らない。追手門学院大学では、当たり前のこととして、様々な場面で展開されているのだ。

 そう聞いて、もっとこの大学のことを知りたくなった。早速、追加取材について、デスクに交渉してみよう。

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“誰もが想像もしなかった自分史に出会う”追手門学院大学のスポーツ=教育とは?

追手門学院大学

 1966年、大阪北部に誕生し、文系の総合高等教育機関として5学部8学科、学生数6500人を擁する総合大学・大学院。これまでに4万人を超える社会有為の人材を世に送り出してきている。

 2014年度より、スポーツで培った力を社会で活かす「スポーツキャリアコース」をスタート。地元・地域のために協働できる人材を育てる「地域創造学部」を2015年4月より開設予定。常に新たな教育のあり方、時代に合った人材育成を模索し、実現している。2016年、大学創立50周年を迎える。

追手門学院大学
〒567-8502 大阪府茨木市西安威2丁目1番15号
広報課:072-641-9590

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