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子どもから大人、パパママも! 『インサイド・ヘッド2』で心の棚卸し 心理カウンセラー&映画ライターがプッシュ「日曜日の夜に観ると効く!」ワケ
よしひろまさみち アメリカの作品ですが、本作の子育てや親子関係はアジアとかどの国でも“あるある”だよねって描いているところがうまい。
浮世満理子 まさに、思春期のお子さんを持つ日本の親御さんにもぜひ観てほしいですね。というのも、そうした親御さんの相談はすごく多くて。以前は「ママ、ママ」と言ってきたのに、急に「ベタベタするな」と言われて「別人になってしまった。どうしたらいいですか?」と戸惑う。小さい頃は話を聞いたり褒めたりとパターンは少なかったけれど、思春期から急に子どもの個性や特性に応じて対応すべきことが増えてくるんです。
よしひろまさみち ライリーと同じ、高校に上がるくらいの時には反抗期がやってきて、一番厄介な時じゃないですか。一つ言えるのは、「子どもは親の理想にはまらない」ということですよね。
浮世満理子 良い言葉ですね。本作でも、ライリーの感情は入れ替わっていく。だから「うちの子が変わった」ではなくて、子どもの心の中で、小さい頃からあったヨロコビやカナシミが1回“保管庫”に追いやられて、また違うものが出てきているんですよね。
よしひろまさみち 人が変わったわけではないし、親の一部でもない。
浮世満理子 子どもが自立して親とは違う人格になっていくプロセスの中で、自己否定と自己肯定を行ったり来たり揺れ動く。ポジティブな感情だけを取り出すことはできなくて、ネガティブな感情とセット。親御さんが本作を観て冷静になって、「いま子どもの中でいろんな感情が働いているんだ」と知るだけでも、意義があると思います。
あらゆる世代に響く『インサイド・ヘッド2』、「心の棚卸し」に使おう!
浮世満理子 感情の整理=“心の棚卸し”が大事で、それをやらないままブラックボックスになっていくと、心が不調になってしまうんです。本作は知識や情報を教えるのではなく、自分が整理整頓するための整理棚のようなもの。心の棚卸しに使えるし、自己理解のきっかけにもなると思います。
よしひろまさみち 小難しく考えずに観られるのが一番良いところですね。日本のアニメはキャラクターや情報量が多く、それはそれで面白い。でも「インサイド・ヘッド」シリーズは、子どもが観ても楽しめるし、10代は「自分の話じゃん」、20代以上は「ちょっと待って。身に覚えあるんですけど」となる。親御さんが観ると「やばい、うちの子のことだ」と、あらゆる世代に響く。キャラクター自体が少ない中でこれだけの話が作れるというのは、他のスタジオには真似できないですよ。ボーナス・コンテンツの「新しい感情たち」「保管庫の中」では、スタッフやキャストによる解説、作品が生まれる過程のお話も触れられているので、そこも観ていただくとこの作品の価値がわかると思います。
『インサイド・ヘッド2』
●ブルーレイ+DVD セット
\5,390(税込)/2枚組(ブルーレイ1枚、DVD1枚)
●4K UHD+ブルーレイ セット
\7,590(税込)/2枚組(UHD、ブルーレイ1枚)
★ボーナス・コンテンツ(両セット共通)
新しい感情たち/保管庫の中/未公開シーン(もうひとつのオープニング、悩むヨロコビ、パーティで、指名手配、追い込まれるライリー)
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン、発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング
※デジタル配信中(購入).12/11(水)デジタル配信開始(レンタル)
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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Sponsored by ウォルト・ディズニー・ジャパン