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ネットの誹謗中傷“顔の見えない相手”と戦った5年間、法改正進んでも「一時の感情に任せて攻撃的になる人が増えた」
まっとうな批判やセーフだと思う発言が「相手を傷つける内容になっている」
moroさんは、息子さんへの虚偽情報が書き込まれたことをきっかけに、誹謗中傷への対処を決意。炎上は息子さんの学校特定や、学校・教育委員会を巻きこむところまでエスカレートしていく。
弁護士に相談をし、訴訟で戦うことになった。発信者情報開示請求を行ない、虚偽情報を書き込んだ人物を特定、民事訴訟を提起。同時に、警察に被害届を提出し、事件として立件され、加害者は書類送検された。顔の見えない相手と戦った5年間を「本当につらかった」と語るmuroさん。
「一時の感情に任せて攻撃的になる人が増えたな、という印象です。主観ではまっとうな批判のつもり、ここまではセーフだと思って発言していると思うのですが、相手を傷つける内容になっているものが多い。でも自分自身の発言ではなくても、拡散に手を貸した場合でも訴えられる時代です。自分の発言には責任を持った方がいいと思います。そして、自分が言われて嫌なことは書かない」
自身の経験をブログや漫画に描き発信している彼女。「掲示板に書かれているmoroさんに対する誹謗中傷を読んで、そのときはすっかり信じてしまっていた。これからはデマの可能性があるという事も考えて気をつけたい」という声に、「漫画で意図していることが伝わり嬉しく感じている」と話す。
「これは私も気をつけようと思っているのですが、一部の言及されている情報だけを見て先入観で『こうだ』と決めつける人も多いと感じます。後から真実が見えてきて、立場を変える人もいる。デマが多い昨今ですから、インターネットでの発言はくれぐれも慎重にならねばと思います」
Profile moro
2児の母。長男は自閉症スペクトラム。
長男が小1の時、長男の捏造情報・誹謗中傷を数年に渡りネットに書き込まれ、民事・刑事ともに訴えを起こしました。民事の結果は勝訴。刑事は略式起訴。
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