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平成ギャルにバカ売れしたあの「健康サンダル」がまさかの転生…“大人のキティブーム”と“平成レトロブーム”が今つながる

ギャルにバカ売れした“健康サンダル”や『LOVE BOAT』、令和にまさかの転生

 同シリーズのグッズは、ポーチやカードファイル、キャラクターホルダーなど。なかでも、リアルタイムを知る世代でなければ出てこなかったであろうアイテムが、“健康サンダル”だ。現在まで、キャラクターがデザインされた健康サンダルが販売されているため、知っている人は多いだろう。

 「当時なぜか、健康サンダルがギャルの間で大ブームでした。サンリオでもスタッズやファーで盛ったキティの健康サンダルを多く開発したのを覚えています。ちなみに、今回展開するのは健康サンダルそのものではなく、現代の若い世代も手に取りやすいようなミニサイズのチャーム。本物仕様のデザインにこだわりました。また、平成のギャルにはお馴染みのファーストラップがつけられたり、キラキラにデコれるガラケーのフォトフォルダーも作りました」(松谷さん)

 なお『カオハナデザインシリーズ』の元となったデザインシリーズ は、昨年秋に韓国で開催されたPOPUPSTOREでも 限定発売。連日行列となる大盛況だったという。この人気ぶりを知り、「日本でも早く展開してほしい」という声がSNSで多く上がっていた。韓国のトレンドに敏感なZ世代が、いち早く目を付けた形だ。

 また、同時展開でギャル御用達の伝説的ブランド『LOVE BOAT』とサンリオのコラボアイテムも展開。

 「『LOVE BOAT』の人気は“歴史上の話”として知っていましたが、今回初めてロゴを目の当たりにして、そのシンプルさと勢いに驚きを感じました。当時のギャルのパワーを象徴していて、そこも羨ましいなと思いましたね」(上田さん)

“一強”から“自分受け”の時代へ、「Z世代とアラフォー世代、どちらにもキュンとくるものを」

 『カオハナデザインシリーズ』は、ハローキティだけではなく、マイメロディ、クロミ、シナモロール、ポムポムプリンと、5種のキャラクター。『LOVE BOAT』も、ハローキティ、マイメロディ、クロミの3キャラクターで展開を行う。これは、2000年前後にはなかったことだという。

 「当時はキティが人気でしたが、今は同じくらい力を持つキャラクターがたくさんいます。エンタメでもみんなが同じアーティストを追いかけていた頃とは違い、今はそれぞれの“推し”がいますよね。そんな多様性の時代が商品開発にも反映されていました」(森さん)

 上田さんがしきりに「羨ましい」というギャル文化だが、松谷さんは現代の良さもあると語る。

 「一強の時代だった頃は、『これを持ってなきゃダサい』とか『ギャルにあらずんば人にあらず』といった風潮がありました。だけど今は、様々な界隈でそれぞれが自分の“好き”を楽しんでいる。属性のヒエラルキーがなくなったという点では、今はとてもいい時代だなと感じます」(松谷さん)

 では一強な存在がいなくなった今、Z世代はどこを向いているのか。

 「『みんなと同じじゃなきゃいけない』とか『誰かに評価されたい』ではなく、自分が満足できること。近年サンリオでも、カスタマイズできるグッズが人気となっているのも、そんな自分を大切にする気持ちの表れなのかなと思います。Z世代にとって一番重要なのは、“自分受け”なんじゃないかなと思いますね」(上田さん)

 「平成ギャルや韓国に憧れるZ世代も、懐かしさを感じるアラフォー世代も、どちらにもキュンとくるものを」と、開発チームは願う。年齢や時代を超えてリスペクトし合い、楽しめる文化があることは、とても豊かなことだろう。

(文:児玉澄子)

(C)2023 SANRIO CO.,LTD. 著作(株)サンリオ

■カオハナデザインシリーズ(外部サイト) 
■LOVE BOATコラボ(外部サイト) 

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