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これぞ“理想のガンダム”…「ため息が出るくらいカッコいい」SNS大絶賛のZZを生んだモデラーの美学
ZZは子ども向けの印象も、技量が上がり「今なら好みのZZを作れるかも」と一念発起
『ZZガンダム Ver.KAZ』
制作・画像提供／KAZ氏 （C）創通・サンライズ『ZZガンダム Ver.KAZ』
制作・画像提供／KAZ氏 （C）創通・サンライズ『ZZガンダム Ver.KAZ』
制作・画像提供／KAZ氏 （C）創通・サンライズ『ZZガンダム Ver.KAZ』
制作・画像提供／KAZ氏 （C）創通・サンライズ
KAZ多くの方がご覧になり、またコメントもいただき、とてもうれしく、ありがたく思っております。今後の制作へのモチベーションにもつながります。長い間、私の作る作品のファンでいてくれる方から、「ワンランクステージが上がった」と言っていただいたのがとても印象に残りました。
――素晴らしい作品ですから、多くの方、ファンの方の反応は当然かと思います。ところで、今回、ZZガンダムを制作しようと思われたのはどういったきっかけがあったのでしょうか？
KAZ実はZZは、ガンダムに登場する好きな機体のなかでは、下位に位置します。ただ、友人が、「私が作るZZが見たい」と、誕生日にプレゼントしてくれたんです。その要望に応える形で制作しました。
――ZZにはあまりいい印象がなかったんですね（笑）。
KAZガンダムのなかでも異色の存在で、変形合体とスーパーロボットの要素が入り、「だいぶ子ども向けだなぁ」と言う印象です。ただ、個人的には高校の夏休みを思い出すんですよね。中学生の時に『Zガンダム』が好きで観ていて、続きのシリーズで『ZZ』は、高校生の時にリアルタイムで放送が始まって。当時すごい楽しみで、今でも主題歌を聞くとあの頃の青春を思い出します（笑）。
――素敵な思い出ですね。誕生日プレゼントとしてもらったZZですが、制作の方向性はどのように決めたのですか？
KAZ自分はスタイリッシュな機体が好みで、正直ドッシリとしたZZはイマイチだったんです。でも、モデラーとしての技術が上がり、「今なら自分好みのZZに仕上げられるのでは？」と挑戦。結果、理想を現実に出来ました。制作のイメージとしては、ZZの改修型というイメージから、特徴的な突起部をさらに際立たせ、誰が何処から見てもこれはZZだとわかる様に心掛けました。
ZZをきれいに制作するモデラーが多い理由「泥くさく、破壊されたシーンが少ないから」
【比較画像】『ZZガンダム』（左／素組、右／KAZ氏によるカスタム）
制作・画像提供／KAZ氏 （C）創通・サンライズ【比較画像】『ZZガンダム』（左／素組、右／KAZ氏によるカスタム）
制作・画像提供／KAZ氏 （C）創通・サンライズ『ZZガンダム Ver.KAZ』
制作・画像提供／KAZ氏 （C）創通・サンライズ『ZZガンダム Ver.KAZ』
制作・画像提供／KAZ氏 （C）創通・サンライズ『ZZガンダム Ver.KAZ』
制作・画像提供／KAZ氏 （C）創通・サンライズ『ZZガンダム Ver.KAZ』
制作・画像提供／KAZ氏 （C）創通・サンライズ
KAZありがとうございます。パチ組みだとドッシリしているのに、下半身がスカスカな印象なんですよね。なので上半身に負けない下半身で、綺麗なＸラインが出せるようにこだわって作りました。
――制作時どんなところで苦労しましたか？
KAZ今まで表現出来なかった細部のディテールに説得力を出すところですね。具体的に言うと、例えば、プラ板で追加の装甲を貼った際のフチの掘り込みや、メカディテールを制作した際の奥行きのある作り、プラモデル特有の接続部の簡易さをなくすなどです。
――そういった細かい作業が、完成度の高さにつながっていくんですね。本作は、色味も鮮やかです。赤、青、白のコントラストが印象的ですが、カラーについてのこだわりを教えてください。
KAZ自分の制作スタイルが、1.綺麗な機体、2.ほとんどオリジナルカラーをやらない、なんです。なので、設定色をいかに鮮やかに表現するのを心掛けています。下地色を一番重要視して制作しています。
――本作を見ているだけでもご自身の丁寧かつ精緻な作風が垣間見られるのですが、ガンプラを制作する上でのご自身の信条を教えてください。
KAZ自分はとにかく劇中のガンダムが好きなんです。なので、今回のZZのように「誰が見ても◯◯ガンダムだとわかる理想的な形を、自分の持てる技術で最大限にカッコ良く仕上げたいと思って制作しています。
――ちなみにこれは個人的な意見なのですが、これまでさまざまなガンプラを紹介するなかで、「ZZ」を制作するモデラーさんに関しては、ウェザリングやミキシングよりも、ディテールアップの作品が多いような気がします。これにはどんな理由が考えられると思いますか？
KAZZZは、劇中の中でも泥くさいシーンや破壊されたシーンが少ないからではないかと思います。後は、宇宙が似合うかなと。ミキシングに関してはすごくやりづらいイメージがあります。
――なるほど！確かにそうですね。それでは最後になりますが、KAZさんにとって「ガンプラ」とは？
KAZ人生で一番熱中した趣味です。