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mixi、今なぜ再注目? “オワコン”の声に運営側「危機感はなかった」 Z世代を魅了する国産SNSゆえの“ある”独自性

足跡機能廃止の賛否両論 「当時相当に難しい判断でした」

 またmixiの機能の1つとして自分の日記やプロフィールページなどを、いつ誰が見たかを確認できる「足あと」機能があった。これによって、足あとが人へのページ訪問をする“足あと返し”や、自分への足あとへのアクセス数(ペタ)を見て、キリの良い数字のペタを踏んだ人を日記やプロフィールに書くなどのカルチャーもあった。これはその前のテキストサイトブームからの流れで受け入れられていたが、2011年にこれを直近7日間自分のページにアクセスした人数と、訪問者の名前をまとめて見ることができる「訪問者」に改変。これに対して「足あと機能廃止」の反対署名運動も起こるなど、大きな注目を浴びた。

「これは賛否両論ありまして、逆に足あとがつくのが気持ち悪いとか、自分が見に行くのに足あとをつけたくない、そういう方もいらっしゃったんです。でも今で言うと日記単体には利用の表示数が出るようになっていたり、足あとはキリ番が今も残って通知が来るようになっています。この機能変更は当時相当に難しい判断でした」

 様々な意見がある中、mixiも暗中模索で改善を続けているのだ。

 競合SNSは、ここ島国・日本に住んでいてもWEBを通して世界につながれるというグローバルさが特徴の一つだが、mixiは、“半クローズド”。図らずも自分の言葉が世界に拡散されるというのはメリットにもデメリットにもなりうる。mixiの場合は周囲に知人が多い。これは日本ならではの社会とうまくマッチしているように感じる。知人が見ているからあまり変なことができない。知人に恥ずかしいところを見られたくない。

 日本の道徳は「神に恥じる行為ができない」というキリスト教圏と違い、「社会で迷惑をかけるのが恥ずかしい」という特性があると語ったのは三島由紀夫だ。そんな日本の治安が良いのとmixiの平和、穏やかさはリンクしているようにも感じられる。mixiも来年で20周年。今年は自分のmixi歴を確認できるキャンペーンを実施している。久しぶりにログインして「ただいま」と実家に帰るような感覚、「お久しぶり」とOBとして部活のドアを開ける感覚、そういった暖かさが“半クローズド”にはある。何もすべてを世界基準にする必要はない。日本的な、国産ならではの世界があってもいいのではないか。それこそ多様性じゃないのか、と思う。

(取材・文/衣輪晋一)

mixi歴を確認しよう! 日記で共有キャンペーン

19周年を記念して、自分のmixi歴を確認できる「mixi歴を確認しよう! 日記で共有キャンペーン」を3月3日よりスタート。特設ページにアクセスするだけでmixi歴が簡単に確認できるほか、表示されたmixi歴を日記で共有できる機能を展開する。

【久しぶりにログインされる方へ 】
● mixiにログインできない
タイプ別でわかる解決法を下記に記載しています。
https://sns.mixi.co.jp/blog/20210507-1.htm

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