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大学の先輩のひと言で始めた投資「お金持ちになりたかった」
大好きな叙々苑で焼肉を食べるいったんさん
いったんさん 大学1年生の2月、19歳で始めました。当時、周りで投資をやっている人はいませんでした。きっかけは、お金持ちになりたかったからです（笑）。ネットで見つけた「年収1億円以上の職業の割合」というグラフには、半分以上が投資家でした。「お金持ちになるには、投資家しかない！」といった単純な考えで始めました。それに祖父が株式投資をしていたので、少し身近に感じていたこともあります。
――投資を始めて実際に利益が出せるようになるまで、どのくらいの期間がかかりましたか？
いったんさん 初めての投資が、仮想通貨のビットコインでした。2019年2月に40万円で購入し、約4ヵ月で150万円程になりました。その後、このお金は全部なくなったのですが…安定して稼げるようになるまでには、約1年半かかったと思います。
――投資で利益がでたとき、どのように感じましたか？
いったんさん シンプルに驚きました。ただ投資は、ネット上の数字が増えているだけなので、実際に出金し、口座の残高が増えたり現金を見ることで、実感がわきました。
――なぜ最初の投資が、仮想通貨だったのでしょうか？
いったんさん 高校3年生の時に、「ビットコインで●億円稼いだ」といったニュースを見て、自分でも稼げるかもという安易な考えもありました（笑）。その後、投資をやりたいなと思った時に、大学の先輩から「これからビットコインが、上がるらしい」という話を聞きました。それからビットコインについて調べ、自分なりの確信を持って始めました。いまとなっては、最初に始めたのが仮想通貨で良かったと思うし、私のなかでは仮想通貨が一番稼ぎやすいです。
給料をそのまま貯金してももったいない…余剰資金で投資し、資産運用はするべき
祖父から譲り受けたロレックスの時計
いったんさん 仮想通貨、FX、株式、積立NISAです。為替取引のFXは、トレードスキルを身につければ、一生モノになると思っています。祖父の影響もあり株式は、株主優待や配当金という魅力に惹かれました。積立NISAは、3ヵ月くらいの初心者ですが、給料をそのまま貯金していてももったいないと思ったからです。
――実際に投資をしていかがでしたか？
いったんさん それぞれ全く違います。仮想通貨は、ボラティリティ（価格変動の度合い）が大きいので、大きく稼ぎやすいです。私自身は、一番稼げたのは仮想通貨で、一番損をしたのも仮想通貨です。特にここ数年、経済状況や社会情勢が不安定で予期せぬ動きをするので、FXが一番難しい。株式は、インカムゲイン（株式や債券などの資産を保有中に得られる収益）を狙っているので、塩漬けにしています。積立NISAは、ローリスク・ローリターンなので、貯金の代わりでやっています。
――「貯金か投資か？」と悩む人もいますが。
いったんさん もちろん貯金は大事ですし、私もある程度はしています。ただ、低金利時代なので、お金はほとんど増えず、円安やインフレで日本円の価値は下がっていきます。余剰資金で投資し、資産運用はするべきなのかなと思います。投資はお金を増やすことができますが、その逆で減るリスクもあります。しっかりと勉強した上で、分散投資を心がけることが重要です。
――投資でお金を稼ぐ秘訣について教えてください。
いったんさん まだ成功しているわけではありませんが、経験と継続が大切だと思います。「大きく儲ける」「大きく損する」この2つを経験してやっと投資の本質が見えてきた気がします。大体の人が大きく損をした時点で諦めてやめてしまいます。この経験が活きて結果に繋がる、成長過程でリタイアすることはもったいない。成功した投資家も損をしたことがない人はいないはずなので、継続して勉強すれば、稼げるようになるのかなと思います。
――気をつけた方が良いことはありますか？
いったんさん 余剰資金で行うことです。私が最初にビットコインを購入した時は、貯金のほとんどを投資しました。これは絶対にやってはいけません。一発逆転を狙ってギャンブルのように投資すると、精神状態にも影響します。仮に儲けられたとしても、同じことを繰り返して、最終的にはゼロになる可能性もあります。「投資は余剰金で！」を絶対に守ってほしいです。
一夜にして数十億円を稼ぐ「選ばれし者」ではない…だからこそ投資の“負のイメージ”を変えたい
いったんさん 大学卒業後に就職するか、迷っていました。周囲の大人からは、「まずは就職した方が良い」という声がほとんどでした。そのなかで決め手となったのが、「就職してからでも独立はできるが、最初に独立すると、その後の就職は難しくなる」という言葉でした。就職活動を始めた当時は、2年ほどの投資歴で、これから数十年の人生で、継続して稼いでいける自信がありませんでした。投資はマイナスになるリスクもあり、生活をかけて投資で稼いでいけるか不安もあります。いまは就職して投資に割ける時間が減った分、収入は減りましたが、就職して良かったなと心から思います。
――会社に勤めず投資に集中できた方が良いのではないのでしょうか？
いったんさん もちろん就職してから副業に割ける時間が大きく減り、それに比例して収入も減りました。ただ、一番の収入源が仮想通貨だったので、24時間365日相場が動いているので、いつでもトレードができます。株式投資は基本的に長期目線なので影響はなく、為替も平日だけですが、日本時間の夜帯が一番大きく動くので、利益は得れます。ある程度まで資産が増えれば、将来的には専業投資家も考えています。
――ジェイコム男で一躍有名になった投資家のBNFさん、会社員として働きながら250億稼いだともいわれる五味大輔さんなど、投資で大金を得た人もいます。個人投資家は、「夢がある」「選べれし者」である一方で、「怪しい」などと負のイメージを持つ人もいますが、どのように考えていますか？
いったんさん 私も有名な投資家さんに憧れています。数十億円を稼いだ個人投資家は、もちろん経験を積み、努力をしていると思います。ですが、そもそもセンスがないと、そこまで資産を増やすのは不可能です。残念ながら私には、そのセンスは無く、「選ばれし者」になれる気がしない（笑）。私自身もYouTubeのコメント欄で「怪しい」と言われたこともあります。投資詐欺が増えていることもありますが、日本には「投資は危険な稼ぎ方」というイメージが、未だにあるからだと思います。僕のYouTubeやSNSを通じて、そのイメージを少しでも変えられたら嬉しいです。
――将来の夢は「お金持ち」とのことですが、いったんさんが考える「お金持ち」とは？
いったんさん 私が考えるお金持ちは、「何をするにしてもお金で困らないこと」です。例えば、「北海道に別荘が欲しい」と思えば、すぐに不動産屋で購入できる。走っている車を見て、「これ欲しい」と思ったらその車をすぐに購入できる。車や時計が好きですし、タワーマンションにも住みたい。お金があれば、ある程度の欲求は満たすことができると思います。それに全ての欲求を満たした後、人間はどうなるのか…その先をみてみたいと思っています。
――改めて思うことはありますか？
いったんさん 投資に興味を持ち始めて、本当に良かったと思います。それが大学生の時だったというのも大きいです。時間がたくさんあり、親からの支援のおかげで、お金にも多少の余裕がありました。そのなかで投資を始めたことで、大きく資産を増やすことができました。そして、その経験や知識をSNSで発信することで、新たなビジネスも生まれました。投資のおかげで人生の選択肢がかなり増えたと思います。
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