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“ジム顔”なのに中身はガンダム、不気味な機体が手に持つものは…? 「争いごとだらけの世の中だからこそ」

“ニュータイプ”を恐れた博士によって生み出された『EXAMシステム』に感じる狂気性

――近作として『RX-79BD-1 ブルーディスティニー1号機』を制作されたわけですが、“戦慄のブルー”という名にふさわしい見事な作りに、SNSでは賞賛の声が上がっていますね。
zaku&kazuありがとうございます。自分が『ブルーディスティニー』に感じている魅力を、多くの方々と共感できました。やっぱりブルーはカッコいいですよね。「センスが良い」というコメントをいただけたこともうれしかったです。

――そもそもこのタイミングで、この機体を作ろうと思ったのはどういうきっかけだったのですが?
zaku&kazu実は本機を制作する前に、『HGUCイフリート改』を作っていました。これは、『ブルーディスティニー』を生み出したクルスト・モーゼス博士がジオン軍にいたころに生み出した機体。この隣に並べるのは、『ブルーディスティニー』しかないと思い制作に至りました。

――少し話が脱線しますが、クルスト・モーゼス博士はもともと、ニュータイプの研究を行っていました。研究過程でその存在に恐ろしさを感じ、オールドタイプでもニュータイプに対抗できるようにと、この『ブルーディスティニー』にも搭載された『EXAMシステム』を開発しました。そこには既に、連邦軍、ジオン軍という概念はなく、ニュータイプにオールドタイプが負け、滅ぼされてしまうのではないかという強迫観念があったのではないかと推察されるわけですが、この『ブルーディスティニー』、並びに『EXAMシステム』が開発された背景をどのように解釈していらっしゃいますか?
zaku&kazuクルスト・モーゼス博士は、自分と異なる者を拒絶、排除しようとしたり、自分たちにとって害悪であると決めつけてしまったりと、人間の排他性そのものと言えると思います。ニュータイプに対抗するため、非人道的な手段でニュータイプを利用したことに『EXAMシステム』の狂気を感じます。

――なるほど。では、クルスト・モーゼス博士が恐れた「ニュータイプ」という存在をどう思いますか?
zaku&kazu壮大で難しい質問ですね(笑)。『逆襲のシャア』でのアムロの「人間の知恵はそんなものだって乗り越えられる」というセリフがとても好きです。『ガンダム』の作品中のエースパイロットとしてのニュータイプはとてもカッコ良い存在ですが、歳を重ねたせいか、他人と分かり合える能力や人を信じる考え方という部分に魅力を感じる様になりました。フィクションだからこその理想論ですが、SNSから国家間まで世の中争いごとだらけなので、心のどこかに置いておくのも大切なことなんじゃないかと思います。

撃破したジムの頭部を持つ姿が印象的なのでやってみようと思った

――いざ制作する際、どのような方向性で、どのような物語を思い浮かべたのですか?
zaku&kazu今回、ベースに『HGUCブルーディスティニー1号機”EXAM”』を用いました。最初に発売された『HGUC』から、色設定がリニューアルされたものなのですが、旧設定の色のイメージが強いので、青と紺のツートンで塗装することだけを決めていました。
 ブルーディスティニーには狂気のイメージがあります。撃破したジムの頭部を持つ姿が非常に印象的なので、マンガの表紙を参考にガンプラでやってみようと思いました。

――このモビルスーツは、もともとジムをベースにカスタムが加えられたものの、そのシステムに耐え切れず、途中で、より性能の高いガンダムにベース機体が変わったものの、頭部は開発期間短縮のためそのまま残ったため「ジム顔」になったと聞きました。「ジム顔」なのに、高性能というギャップがいいと思うのですが、どのようなところに魅力を感じていますか?
zaku&kazuおっしゃる通り、“ジム顔”なのに中身はガンダム。青い、強い、暴走する、目が赤くなるといったところでしょうか? 魅力てんこ盛りです(笑)。

――写真に収められた赤く光る目が印象的で、不気味さを増長させています。
zaku&kazuゲームやマンガなどで使われる表現ですが、『EXAM』発動時の不気味な雰囲気を際立たせるには、目を光らせるしかないと思い、ここは画像加工アプリを使ってエフェクトを追加しました。

――この作品を作る際に苦労した部分、こだわったところはどんなところですか?
zaku&kazuもともとキットの出来が良く、組みやすかったので特に苦労はありませんでした。1点、カメラアイの輪郭を好みの形にしたこと、ショルダーアーマーとアンクルアーマーの箱っぽさが気になったので削り込みでラインを変更したことが、こだわったところですね。

――シンプルなカスタムでも、これだけ存在感を出せるという好作例ですね。最後になりますが、ご自身のガンプラ制作における信念をお聞かせください。
zaku&kazuそうですね、考えたこともなかったですが、楽しむことじゃないでしょうか。ガンプラは、子どもの頃からずっと当たり前のように近くにあり、生活必需品みたいなもの。これからも作り続けていきたいと思います。

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