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バチェロレッテ参加前と後「僕、変わってない」。画家・杉田陽平が語る、自分の大好きな部分と自己否定【後編・バチェラー連載】

 前編では、萌子さんへの感謝と本音、そして画家としての凄まじい覚悟を語ってくれた「杉ちゃん」こと杉田陽平氏。

 書き留めたいセリフが多く急きょ2本立てとなった後編では、同業者との恋愛はアリかナシか、戦友であり親友である黄さんとの『バチェロレッテ・ジャパン』以前の出会いの話について根掘り葉掘り聞いた。

 SNSでも多く上がっている「次のバチェラーは杉ちゃんにやってほしい!」の声に対しての、彼の本音もちらり。

──画家という特殊なお仕事をされていますが、今後お付き合いする方は、同じ業界の方のほうがいいと思いますか? それこそ、通常であれば仕事で寂しい思いをさせる間も、一緒に絵を描けるような、仕事とプライベートを共存できる方のほうが、うまくいくこともあるんでしょうか。

杉田同業者は無理だと思っていますけどね。やっぱり、気持ちが分かりすぎちゃうので。向こうも分かるだろうし、自分も分かっちゃうので、いくら容姿がすてきでも、ちょっとときめかないですね。同業者以外だったらいいなとは思いますけどね(笑)。

──なるほど。でも、自分の絵には興味を持ってほしいですよね。例えば、好きな人には展覧会に来てほしいですか?

杉田あんまり興味がないのも悲しいですけどね(笑)。ただ、すごい大ファンじゃなくてもいいかなとは思うんです。向こうは向こうで普通に別のことしてるとかでもいいかなって。もちろんファンになってくれるのはすごい嬉しいですよ。一番のファンっていうのはよく知ってくれてるわけだから、自信にもつながるし。だから、どっちでもいいかな。

──もともと、杉田さんの大ファンの方はどうですか?

杉田うーん。入りとしてはいいですけどね。大ファンって言われたら話しやすいじゃないですか。

──何を言ってもいいですもんね。

杉田そう、何言ってもいいんだから、気さくに喋れて安心感があるので。話しやすいってことは絆が深まる速度も速いだろうし、いいなあとは思うんですけど、だたその分受け入れがたいラグ、「こう思っていたのに、そうじゃなかった」みたいなことがね。最初に形作っているものがはっきりしているが故に、「そんなことすると思わなかった」と思って、悲しませちゃうこともあるかもしれないですよね。それが怖くもあるので。元々の期待値が高いから、すごいファンっていう人ほど気を付けるというか。バランスなんですよね。

──そんなバランスの良い女性、現れるでしょうか……。

杉田だからご覧の有様でございます(笑)。

僕は、自分のこと大好きで信じてる部分もあるし、大っ嫌いな部分も両方あるんですよ。そりゃあ、「他の人にない魅力あるし、こんなに一生懸命やっているし、いろんなことを多角的に見て、いろんな試みをしていて、絶対面白いはずなのに、なんでわかってくんないの?」っていう部分と、「いやいや、もっとやっている人はやっているんだし、こんなてんやわんやしている人は不安で一生のパートナーには選びづらいよな」とか、自己否定力も同じだけ持っているので。(恋愛が)ダメでも、そりゃそうだよなと思っちゃうんですよね。ただ、僕をすごい良いなって思う人がいたら「見る目ありますね」って思うときもあるし(笑)。

──そう思える時はいい恋愛ですね。自分の好きな部分が同じくらいあるとのことでしたが、その自信は『バチェロレッテ・ジャパン』に参加する前も同じパーセンテージでしたか?

杉田う〜ん……。自信がついたっていうのも変な話で。僕、変わってないんですよ。よく「(バチェロレッテで)成長したね」って言われるんですけど、全然そんなことなくて。もう一回やったら同じことをしていると思うし。

──最初と最後では、顔つきが変わったようにも見えました。
杉田それは照明のおかげとか(笑)。でもやっぱり、萌子さんは表面だけでなく中身を見るタイプの人なので、誤魔化せないんですよね。職業や肩書き・実績も、気にしなくはないだろうけど、それだけで判断しない人なんです。そういう女性が一人いるってことは、他にもいる可能性はあるわけですよね。

でも、今までこんなことはなかったです。自分のことは信じていたし、何でみんなわかってくれないんだろうって思いながら生きてたけど、ある一人との出会いをきっかけに、「やっぱそうだよね?」って思えるようになりました。一個の体験で、人は変わるんですよね。一人の女性に会うことで、他の女性の見方も変わりました。「この女性はすごく元気で仕事が充実しているように見えるけども、実はそれだけ孤独なんじゃないか」とか、見方が深くなりますよね。

──萌子さんの影響って、本当に大きかったんですね。彼女には絶対に幸せになって欲しいですよね。

杉田ははは(笑)。ね、そうですよね。
──恋愛の観点ではなくなりますけど、『バチェロレッテ・ジャパン』から感じる男性陣の結束感・友情は本当にすごかったです。
杉田他のシリーズとはちょっと違って、特殊でしたよね。

──『バチェラー・ジャパン』シーズン4では、杉田さんとローズさんが、黄さんのもとに駆け付けてましたけど、三人は今でも仲良しなんですか?

杉田そうですね。仲良いですね。ただ、みんな忙しいからしょっちゅう会っているわけではないんですけど、心では繋がっている感じはしますね。大きなアクションがある時は、自分がああやってシークレットで行ったりとか、向こうも来てくれたりします。

──あのシーンは、黄さんが心の鎧を外してお二人と会話されている感じがしました。

杉田そうですねぇ。結局、参加者って複数なんですよ。ということは、辛くても同じ立場の人がいる。でも、バチェラー側っていうのは一人で断る側ですよね。で、バチェラーの場合は、相手が女性じゃないですか。女性って理屈じゃないので、こうだからあなたはダメって言われたとしても、「結局フッたんでしょ」みたいな感じで、傷つけちゃうじゃないですか。自分の成就に向けて一生懸命になればなるほど、フる選択をしていかなければならない。「この子を選んだ後の楽しい未来」を捨てていく作業。で、相手も悲しませるじゃないですか。喜ばせるわけじゃない決断を下すって、すごくプレッシャーですよね。その分自分は幸せにならないとダメだし。重たい作業を、孤独でやる。

萌子さんもそうですよね。すごく孤独な立場だったと思うし、シーズン1で重みもあっただろうし。黄くんも国際的な人なんで、「中国人ってどういう人なのか」も背負ってるはずなんですよね。なので、いろんな重圧もある中で、自分の幸せも考えないとダメ。十何人かの相手の幸せも考えないとダメ。ってなると、めちゃくちゃ大変じゃないですか。相手が3,4人とかになってくると、相手の良さもわかるがゆえに悲しい。最後の最後、あの時の黄くんは、それが研ぎ澄まされた状態だったんですよね。一番最後「どうにもなんない」ってなった時に、同じ立場にはなれないんだけど、多少は分かるというか。

──そこまでバチェラー側の大変さをわかったうえであの場に行ったから、黄さんの心にも言葉が響いたんでしょうね。
杉田まあでも、ちょっと羨ましかったけど(笑)。いいなぁ〜って(笑)。でも、それを見せたら負けな気もするんで「全然気にしてないよ〜、元気にしてましたけど?」って(笑)。

──(笑)。SNS上にも「杉ちゃんが次のバチェラーになってほしい」という声も多くあがっていますよね。

杉田それ、すごい嬉しい。僕に言わないでAmazonさんに言ってほしい(笑)。ぜひ、投書してほしいなぁと。

──もし本当に話がポンポンと進んでしまったら、バチェラーになりますか?

杉田いやぁ、わかんない。その時に良い人がいたら、もちろんならないけど。

──もし、いなかったら?

杉田ちょ、ちょっとわかんないですね。仕事の兼ね合いもあるし、その時になってみないと。

──個人的には、とても観たいです。

杉田ははは(笑)。でも、バチェラーって、バチェラーらしさももちろんあると思うんですよ。僕はバチェラーらしいかって言ったら、真逆の人なので。

──アート界のバチェラーに。

杉田ふふ(笑)。僕はゴージャス系の人ではないので、らしくはないですからね。だから、フォーマットに合わないだろうから。

──となると、黄さんって本当すごいですね。
杉田ピッタリでしたよね。謙虚さと、しっかりしてるのと、どっちもありますからね。

──黄さんが『バチェラー・ジャパン』シーズン4に参加するのは、いつ知りましたか?

杉田相談に乗ってほしいってタイミングですよ。それまで知らなかったんです。

──そうなんですね? 彼のバチェラー参加を知って、刺激を受けたこと、感じたことはありますか?

杉田やっぱりいい男ですよね、黄くんって。彼、新卒で三菱商事に入ってたんですけど、僕その時、三菱商事のアートゲートプログラムでアーティスト支援みたいなものをやっていたんですよ。それで、僕の作品が会社のエレベーターとかに飾られてて、それを彼が覚えてて。10年くらい前のちっちゃなコマなんですけど、実は昔そういうことが。

──えぇ、すごい!

杉田だから彼は、商社マンというか、いわゆる社会やみんなに対して役立つことをする、他人のことを考えて買われる人っていうか。僕は内面を掘り下げていって、自分とはなんぞや、それが誰かのために役立つかも、みたいな考え方ですよね。

一生懸命さやひたむきさは一緒なんだけど、方向性は全く違う。人を信じる心とか、真摯さとかはものすごく似てて、僕は勝手に「背中を追いかけたいな」って尊敬する相手でもあるし、何か自分の行動・仕事で影響を与えたいなとも思う。『バチェラー・ジャパン』シーズン4を見ても、さらに男をあげたわけじゃないですか。一番最高のフィナーレでしたよ。

(取材・文:佐々木笑)

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