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ORICON NEWS

猫の殺処分は本当に減った? 高額な手術費や“引き取り拒否”というからくり「問題は何も解決していない」

法改正により可能になった“引き取り拒否”、「問題は何も解決していない」

 年々、犬猫の殺処分は減少していると発表されるが、「そこにはからくりがある」と溝上氏は指摘する。動物愛護と管理に関する法律が改正されたことにより、愛護センターが安易な引き取りの申し出を拒否できるようになったことが、ひとつの要因だ。

 「病気やケガをしている猫は、殺処分の数にカウントされません。一度でも“シャー”と威嚇したりして、人に懐いていないと見なされた猫もカウントされません。センターによる引き取り拒否もできるようになったため、殺処分が減少したといっても、その数は鵜呑みにはできないんです。引き取りを拒否された猫は、一体どうなるのか…問題は何も解決していない。その分、ボランティア団体が猫を引き取り、里親を探し、行政の代わりに活動をしているのが実情なんです」。

 10月に続き、12月にも再び愛媛に出張し、「ねこけん動物病院」を開院した。その裏にある思いや行動が、愛媛県や、そのほかの地域の獣医師、動物愛護に関わる人たちにも伝わってほしい。本当の意味で猫を、犬を、動物たちの命を助けるには何をすべきなのか。「助けたい」と奮闘する人たちの思いが広く伝わり、少しでも早く何かが変わることを願う。

(文:今 泉)

■NPO法人『ねこけん』(外部サイト)

■『ねこけん』オフィシャルブログ(外部サイト)

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