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横山だいすけも「攻めてるなぁ!」 コロナ禍を踏まえた『映画 おかあさんといっしょ』が今だから伝えたい想いとは

「ヘンテコさん」で表現した“多様性” 子どもだけでなく親にも伝えたい想いとは

横山だいすけ演じる「ヘンテコさん」

横山だいすけ演じる「ヘンテコさん」(C)2021「映画 おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!」製作委員会

──今回、だいすけさん扮するヘンテコさんというキャラクターもかなり攻めてますよね。人と違うことや、個性を尊重しようという世の中の動きとリンクしているなと思いました。

古屋光昭そうですね。ヘンテコさんのいるヘンテコタウンでは、誰もヘンテコというのを否定していないんです。逆に、誰もが自由気ままに暮らせてすごく楽しい世界なんだということが、だいすけくんがキャラを膨らませてくれたおかげで、より伝わるようになりました。

横山だいすけ最初に台本をもらったときは、ヘンテコさんはゆういちろうお兄さんとどうやって友達になれるのかなってことをたくさん考えてたんです。でも、衣装を合わせてみて、初めてヘンテコさんのキャラクターが見えてきて。台本からイメージするヘンテコさんよりもはるかにヘンテコだ!なんだこの髪型は!みたいな(笑)。それがすごく楽しくて、ヘンテコさんは衣装、髪型、セリフのひとつひとつが活き活きすればするほど、魅力が伝わるのかなと思ったんです。ヘンテコさんはもちろん、小池徹平さん演じるキャラも含め、登場人物全員にいえることなんですけど、“こうでなきゃいけない”っていうものが全然ない。それは世の中が多様性を認める時代になった証だなと感じましたし、「おかあさんといっしょ」の、社会に寄り添った番組としてのメッセージが届いていく瞬間なんだなと感じたんですよね。
  • 映画にゲスト出演する小池徹平(C)2021「映画 おかあさんといっしょ  ヘンテコ世界からの脱出!」製作委員会

    映画にゲスト出演する小池徹平(C)2021「映画 おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!」製作委員会

──街中にいるヘンテコな人たちにも優しいヘンテコさんが届けるメッセージは、子どもだけじゃなく大人の心も動かしますね。

横山だいすけ僕が現役で番組に出ているとき、『かぞえてんぐ』という、僕にそっくりの親友でこれまたヘンテコなキャラクターがいたんです。『かぞえてんぐ』はすごくテンションが高いキャラクターで、始めてから半年くらいは、収録にくる子どもたちが口をあんぐりしてたんですよ(笑)。でも、毎週やっていくなかで、子どもたちの中に『かぞえてんぐ』は友達だという感情が芽生えて、一緒に数えてくれるようになったんですね。子どもたちから、見た目もやることもまったく自分たちと違う、『かぞえてんぐ』というキャラクターと一緒に数を数える楽しさというのを感じたし、お互いを認め合えるのはすごく素敵なことだなと思ったんです。また、小池徹平さんが出演されたシーンでは「答えはひとつじゃなくていいんだよ」ってことが、未来を創るこどもたちに大切なメッセージとして届くはず。親御さんたちにもそれは伝わると思っていて、子どもに対して「こうしなきゃ、ああしなきゃ」と思わなくてよくなるんじゃないかなって。

古屋光昭本当に素敵なヘンテコさんでしたよね。そういう意味ではよしお兄さんも、絶妙な存在感でヘンテコタウンの世界観を出してくれてますし。

横山だいすけ僕は、なんて贅沢なよしお兄さんの使い方なんだ!と思いましたよ (笑)。

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